いわゆるみかん(温州みかん)は今頃から来年の2月か3月くらいまでが出回り時期だが、美味しいと思うのは年内くらいまでか。
年が明けてからのものは甘みも増すが、今頃の、ほのかに酸味が残っている甘さはいかにも日本の柑橘類といった感じがする。 年明けのみかんと言えば、あの白い筋が綺麗に取れるので、その点では嬉しくありがたい。 あの白い筋には毛細血管を強くする成分が含まれているそうだが、口の中でモサモサする感じはどうにも好きになれない。健康にいいとはいえ、まずいものはまずい。今のところ毛細血管は元気なようなので、ま、大雑把にではあるが取り除いて食べている。 以前アメリカに行った折に、スーパーで冷凍の濃縮オレンジジュースというのを買ったことがある。溶かして4倍くらいに薄めて飲む、というシロモノ。 紙パックに入って売っているオレンジジュース、「濃縮果汁還元」と記されているやつはあの冷凍の物を輸入しているのではないだろうか。濃縮する過程や戻して薄める過程などを考えると、果物というよりも工業製品のような感じがしてくる。 過日オレンジジュースと間違えてみかんのジュースを買ってしまったことがあった。飲んでみるとこれがとても美味しかった。あまり見かけないし値段も高かったが余裕があれば断然オレンジよりもこちらを飲みたい。 わが家はみなみかん好きなので、箱売りが出だす頃には毎年それを買っている。 オレンジが自由化された時に、みかん農家がつぶれると大騒ぎしたのを記憶している方も多いことと思う。 確かにオレンジ自由化以降みかんの生産量は減ったのだろうが、みかんにはみかんの捨てがたい味がある。日本人の体に染みついてきた味はそう簡単に廃れるものではないだろう。 ▲
by katabami03
| 2010-10-30 23:10
| 私は思う。(日々雑感)
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ははは、またしても[考]だ。
ま、暇つぶしに聞いてくだされ。 で、みかんを食っている。 秋を迎えてみかんが美味しくなってきた。 この時期のみかんは身離れがいいものと、まだ皮が実にこびりついているようなものとが混在していて、たくさんある中から選ぶときにはちょっと身構えてしまう。もちろん身離れがいい方が食べやすいからだ。で、身離れがいいものを取ったときは密かにラッキーと思ったりもする。とはいうものの、皮が剝きにくいものにあたったとしても味はいくらも変わらないから、「ま、いっか」といった感じで食べている。 わが家では時々「生活クラブ生協」というところから食品を取り寄せているのだが、ここで扱っている農産物は減農薬ということなので安心して食べている。ここから届く農産物はみかんに限らず野菜でも果物でも特に選別しているわけではないので、みかんも大小入り混じっていて、小さいものはキンカンを二回りくらい大きくしたくらいのものまで混じっている。 小さいので剥くには少し不便だが味は変わらない。それから、私は子供の頃にはひと房づつ食べていたのだが、いつの頃からかかなり大雑把に食べるようになっていて(小さいものは二つ割りくらい、大きいものでも四ツ割くらい)、小さいのは返って好都合だ。面倒くさいときは丸ごとたべるときもあるなあ。 もうだいぶ昔の話になるが、東海道線に乗って西に向かうと、小田原を過ぎたあたりから沿線の山の斜面にはミカン畑が見られ、静岡県内を走る間はそこここでミカンの成る風景がみられたものだ。ここ数年、みかんの成る風景はかなり減ったように見受けられる。東海道線の光景もだいぶ様変わりしてきているようだ。 外国産の果物がたくさん入ってきているので、それだけ国産のものが圧されているからなのだろうか。 う~ん、みかんを食べながらなにげに書き始めたのだが、思いがけずいろいろなことが頭の中をグワングワンと行き来しているなあ。 そんな訳で、この項続く。 ▲
by katabami03
| 2010-10-29 23:40
| 私は思う。(日々雑感)
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昨日今日と豊島区内にある老人の日帰り施設(デイサービス)二か所でお年寄りたちにいけばなを楽しんでいただいてきた。
いわゆるボランティアってやつで、かれこれ3年目にはいっている。 自分でやっていながら言うのも変な話だが、このボランティアっていうのが今だによく分からん。 そもそも始めた理由もひどく曖昧で、義務感があるわけでもなく、ましてや高尚な理念など全くない。時間が空いている時にちょっとやってみようかなあ、と思って始めたのが運のつきで、引くに引けずに続けている、というのが正直なところ。そんなわけだから、よく言われる「社会貢献」などとは全~んぜん無縁。 先日パラオ、シンガポールを旅してきて、ボランティア(奉仕)とかホスピタリティー(おもてなし?)とかといったものについて少しばかり考えさせられるところがあった。 日本にはいろいろといい習慣がたくさんあるけれど、こういった精神はあまり日本には根付いていないよなあ・・。 私の両親の世代にはそういった概念すらなかったのではないだろうか。戦時中には勤労奉仕というのがあったそうだが、あれは奉仕をかたった強制労働だろう。 そんな両親に育てられたわけだし、学校教育の中でも教わった記憶はない。そもそもボランティアなんて言葉を知ったのも高校生くらいになってからのことだと思う。だから分からないのも当然といえば当然だ。 だから時々、ひどく損をしているような気持ちになったり、こんなことをして何になるんだろうと思ったりもする。 一度にたくさんの人数を見るのはとてもいい指導体験になるので、そういった意味では決してマイナスばかりではない・・・なんていう打算も働いたりする。 そんなわけだから、真のボランティアスピリットとはちょっと違うのだろう。 先の展覧会の折にひそかに尊崇しているM先生が見に来てくださった。M先生は某流の重鎮の先生なのだが、少しばかりお話させていただいた折に、「今迄長いこといけばなをやってきたが、80になって改めて思うところがある」と意味深な物言いをされていた。どういうことなのだろうか、とおもっていたが、別の先生にそのお話をしたところ、「お年寄りの慰めになるようなことをしたい」といった意味のことを話されていた、と伺った。 これには参った。やはり地に足がついた人の考えは違う。ホンモノとニセモノの違いがこういうところで出てくるのだろう。 M先生には及ぶべくもないが、良いと思われる習慣はまねても咎められることではないだろう。 親の世代には0だったのだから今が不自然なのもお許し願いたい。にわかボランティアも続けていれば次の世代はもう少ししっくりとしたものになってくれるだろう。 ▲
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| 2010-10-28 23:09
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昨日は息抜きに奥多摩に行って来た。
天気がイマイチだったのと、時間に制約されたくなかったので自動車で行った。 「時雨をいそぐ紅葉狩り」とまではいかなかったが、時々小雨が降る中、ようやく色づき始めた木々や渓流の流れを眺め、しばし自然に抱かれることの心地よさを楽しんできた。 そういえばここ数日、展覧会の搬入搬出や花器を運んだりといった雑事のために、車によく乗った。 基本的には車は好きなのだが、都内に限っては、荷物や人を乗せなければいけない時か、あるいは余程の早朝か夜中以外は電車やバスを利用している。そのほうが移動時間は圧倒的に速いし、車中で本や雑誌を読んだり居眠りしたり、何も考えずにボーっとしたりできる。さらに環境にも良いし、渋滞でイライラすることもなく精神的にも良い、といいことずくめだ。 しかし遠出するときはやはり車を多く利用してしまう。 荷物なども適当に放りこんでおけばいいし、家からいつでも出れる。電車の時間待ちなんていう手間もない。 若いころはぶっ通しで10時間くらい運転してもぜんぜん苦にならなかったものだ。さすがに最近は休憩なしの長時間運転などはしなくなったが。 車好きといってもスポーツカーや高級車を乗り回す趣味はない。強いてこだわっているところと言えば、スキーや山にいくときのために四輪駆動の車にしていることくらいか。 基本、車は道具と思っているので休みの度に磨き上げるなんてこともしない。アメリカなどの規制の緩い国では、エンジンが一部剥きだしになっている車や、そこいらじゅうガムテープで止めてある車が走っていたりする。日本は車検がうるさいのでそんなわけにもいかないが、まあ適度に物が積めて走ってくれればあんな感じでもいいのでは、と思っている。 石油の埋蔵量の限界が見えてきた昨今、いつまで今のような状態が続くか分からない。 これからは今迄以上に公共交通機関を利用していくことになるのだろう。 思い起こせば、車の免許を取る前はどこに行くにバスや電車だった。 時刻表を調べ、安いチケットを探し、夜行列車にも良く乗ったなあ。 不便ではあったけれども楽しかったなあ。 ▲
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| 2010-10-27 21:59
| 私は思う。(日々雑感)
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わずか二日間でしたが「古流かたばみ会展」、無事に終了いたしました。
たくさんの方にご来駕いただき、ほんとうに有難うございました。また、来ていただきながらごあいさつも出来ずに失礼してしまった皆さま、この場をお借りしてお詫び申し上げます。 これに懲りず今後ともよろしくお付き合いくださいますようお願い申し上げます。 今回は生花(せいか・古典花)を生けました。花材は羅漢薪(ラカンマキ)という木。 ![]() この花材は何度か生けているのですが、同じものは二度とできない、という面白さ(苦しさ?)があります。・・要するに終わりのない世界・・・ってことっすね。 さてバッドニュース。 じつは一昨日(生け込み)の夜、帰りがけにコンビニにビールを買いに寄ったのですが、その時に不注意でデジカメを落としてしまいました。打ちどころが悪かったのか絶不調。 そんなわけで明日には修理に出す予定です。 写真と与太話で続けてきた日記ですが、しばし写真はお休みさせていただきます。 明日からしばらくは、ひたすら語りましょう。 ▲
by katabami03
| 2010-10-25 23:05
| 展覧会・イベント
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今日は終日生け込み。
と言っても会場の「東京美術倶楽部」は時間に厳しくて、5時30分くらいまでしか居られない。 今朝はいろいろと運び込むものなどがあるので6時過ぎに家を出る。 途中に寄ったコンビニでは丁度朝日が出る直前。今日と明日明後日の天気は良いようだ。 ![]() 「古流かたばみ会展」24(日)25(月)、新橋、東京美術倶楽部にて開催。(10月3日参照) ドッと疲れが出た。 ![]() 時間切れで自分の分の最終仕上げが出来なかった。 ま、明日の朝やればいっか。 ▲
by katabami03
| 2010-10-23 22:23
| 展覧会・イベント
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靴屋さんが閉店だそうで・・・。
![]() これでもか、っちゅうくらいの「閉店」。 お店の中もびっしり。 ![]() ゲーセンの前には・・・駐輪禁止がこれでもかっ! ![]() 横断歩道の前には・・・「止まれ」がこれでもかっ! ![]() エスカレーターに乗ろうとすると注意書きが・・・。 ![]() ![]() フムフム、で間には黄色い注意書きがこれでもかっ! ![]() 電車に乗ろうとしたら椅子に・・・これでもかっ! ![]() この国は子供ばかりなのかい! ▲
by katabami03
| 2010-10-22 22:20
| リシノメ
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まあ次から次へと雑事が続く毎日だが、合間を縫って「帝国華道院」の花展を拝見。
「帝国華道院」とはいかにもゴツイ名前だが、昭和初期に出来た団体と言えば特に違和感はないだろう。今回の展覧会も94回展、これはもう歴史だね。 秋色満載の会場。 ![]() ![]() この会は古典中心の流派も多いので、いろいろと参考になる作品を拝見出来るのがありがたい。 ![]() 遠州流のお家芸だね。 ![]() 古流系でもこれなどはかなり流動的。 ![]() 造形的は花は少ないが、中にはこんなのも。 ![]() ![]() 同じ花材をつかってもみんな違う。面白いね、いけばな。 ▲
by katabami03
| 2010-10-19 22:39
| 展覧会・イベント
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どこでどうしてこうなっちゃったのだか・・・?
というような光景を時々みかける。 とまあ、そんなに大袈裟なことではないのだけれど、畑に生えているはずの野菜がとんでもないところにあったりするわけで・・。 まえまえから気になっていた独活(ウド)があって。 それがこんな風になっちゃってて。 ![]() 10年くらい前まで知らなかったことだけど、独活というのは畑である程度育てておいて、そのあと数か月地下室のようなムロに入れて養ってから出荷するとのこと。 店頭に出ているものは足掛け2年かかって育てられているわけだ。まあ高くてもしかたがないなあ。 で、この野生(に近い)独活、根っこの近くは直径5㎝くらいあって実に逞しい。 もちろん食用には向くまいが、何かこういうっていうのは食いしん坊の気を引くんだよなあ。 新芽の部分や葉っぱは天ぷらにすれば食べれるんじゃないかとか、茎もブロッコリーの芯の部分(ここは大好き)のように、表面の皮をむけば食べれそうとか・・・。 恥ずかしながら不肖risi、餓鬼道に足を半分突っ込んでいるのは今に始まったことではない。 まあ食える内が花ってことか。 ・・・食欲の秋。 ▲
by katabami03
| 2010-10-17 21:25
| 草花
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以前に通った学校の近くに行ったので、近所をひと巡りしてきた。
変わったといえば変わったし、それ程変わっていないといえばそうとも言える。大きく変貌した街があちこちに出現しているけれど、ここは大きな再開発などもなかったし、30数年経っているにしてはあまり変わってはいない方なのだろう。 私が生まれ育った街はどこもビルになってしまって、昔の面影を残す建物など皆無だが、この辺りはいまだに昔ながらの二階家が今なお多く残っていて、飲食店、古本屋、不動産屋など以前のままのたたずまいを残す店もチラホラ残っている。 この喫茶店、壁は塗りなおしたようだが、看板などは昔のままだ。 ![]() 相変わらず「ぷんんらた」と読む者がたくさんいるのだろうなあ。 ▲
by katabami03
| 2010-10-15 22:40
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