いけばなLABO、11月。

はい、月に一回のいけばなLABOです。
今月の花材は雲竜柳(うんりゅうやなぎ)、タニワタリ、百合。

花展などではおなじみの花材だが、雲竜柳はちょっと気を抜くと、本来の野生が邪魔をする、ナカナカの曲者。先生方のお手並みは・・・。

>Fuji先生
先端に向かって絞り込まれていく柳が印象的。タニワタリの弧を描く扱いも、全体の形にピタリとマッチした一作。
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>Fuku先生
安定した柳の構成の中にスックリと立ち上がるタニワタリの潔さ!
ダメ押しの縦の線をさらに加えても・・・。
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>S先生
スッキリと先端に絞り込まれていく形。タニワタリがその形をさらに鮮明に見せる力強い作品。
タニワタリの合間から見える柳の細い線など、意外な見せ場も。
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>K先生
百合の自然な姿を上手く柳の造形の中に取り込んだ、技ありの一作。
タニワタリ、百合の扱いも手馴れた安定感を感じさせる。
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>T先生
敢えて花を用いず、素材の持ち味を見事に対比させている。チラと見える百合の葉の扱いが心憎い。いけばなでありながらアートの領域。
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>Y先生
柳の曲線、タニワタリの丸み、そして丸い器。今回唯一の曲線構成。丸みへのこだわりがバロック的な力強い波動を生み出す。
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皆さんとても高いレベルにあるので、あとはどう洗練させるか。完成度を高めていくだけだ。そうなればrisiは用済み。こんな嬉しい失業もアリ・・・かな。


LABO終了後いつもの懇親会。ホロ酔い加減で駅に向かう道すがら、教会の前に立つクリスマスツリー。
このテのもの、あまり興味のないrisiだが、なんだかとっても素直に「綺麗だなあ」と思った。
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by katabami03 | 2008-11-29 01:05 | いけばな
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