街路樹

骨董関係の月刊誌、「目の眼」の口絵いけばなを毎月生けている。
今日は4月号と言うことで「桜」を生けた。
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「もう桜?」と思う向きもあろうが、桜はそろそろ出回り始めたから間に合った。問題は5月、6月号。
世間一般の先入観からいえば、5月は菖蒲、6月は紫陽花と言ったところだろう。でも写真の締め切りはそれぞれ2月末と3月末。これはどう考えても無理。ここは変化球でいくしかないか。


今日は少しだけ気温が緩んだ。しかし油断は禁物、まだまだ寒い日が続くようだ。
プラタナスや銀杏(いちょう)はとっくに葉を落としているが、街路樹にはけっこう葉が付いたままのものも多い。
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これは楠。博識の先輩の話では、この葉を揉んで嗅ぐと樟脳(ナフタリン)の臭いがするそうだ。

池袋周辺に限ったことではないが、ちょっと目を転ずると、東京は以外に緑が多いことに気づく。
1960年代(昭和30~40年頃)の池袋駅周辺には木などほとんど無かったやに記憶している。子どもの頃住んでいた家には庭があったので、少しばかり木が植えてあったが、だいたい木があるところといえば公園か神社仏閣の境内くらいのものだった。
戦争で東京は焦土と化したのだから当然といえば当然。それにしてもよくぞここまで緑豊かのなったものだ。

世界各地の紛争地帯を引き合いに出すまでも無いことだが、日本ではどこにでもあるようなこんな光景・・これが平和というものなのだろう。
by katabami03 | 2008-01-30 22:55 | 樹木
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