梅雨明け十日というが、今夏はその言葉通りの好天が続いている。
ここ数年梅雨がはっきりしなかったり、梅雨明けが曖昧だったりと、どこか不順な気候続きだったので、今年のような絵に描いたような季節の推移は何となくほっとするものを感じる。
とはいえこの猛暑だ。
子どもの頃には東京で34度とか35度なんて気温はそれほど無かったと思う。梅雨明けが遅くなっているのと相俟って、明らかに地球温暖化の兆候なのだろう。
昨年に比べると台風は少ないが、今のところ水不足の心配は無いようだ。
このまま温暖化が進むと、アフリカやアジアの乾燥地帯では水をめぐっての紛争が起きると予測する学者もいる。
地球は大宇宙の中の奇跡の惑星と言われているが、その中でも日本はまるでキラリと光る宝石のような島国だと思う。
「どこに行っても水をふんだんに飲める国なんてそうあるもんじゃあない」、とは私が学生の頃、建築史をご指導いただいたO師の言葉だ。
O先生は世界中の建築物を実地調査された方だが、「日本は丸ごと天然記念物に指定したいくらいだ」、てなことをよく仰っていたなあ。
日本の自然もだいぶほころびてきてはいるが、幸いなことに水に関しては安心していられる。
とはいえ食料自給率を考えると、他国の水の枯渇は何かの形で日本にも影響してくることは必至。
地球温暖化は遠い世界の出来事では断じてない!