芸術祭、ハシゴする。(第二部・大地の芸術祭)・

あれこれバタバタしているうちに10月に入ってしまった。
本年の「大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ」はわずかに二日間しか滞在できかったので、主に津南、中里エリアを中心に回った。なに分広大な地域に作品が点在しているので、残念ながら北部は割愛せざるを得なかった。

前日は弥彦温泉に泊まり朝妻有に向かう。同じ新潟県内なのですぐに着くだろうとタカを括っていたがこれが大きな誤算で、たっぷり2時間近くかかってしまった。新潟は広い!
勝手知ったる妻有、というわけで今回は何の前情報もなしに十日町入り。取りあえず総合案内所と今回の目玉作品のひとつ、レアンドロ・エルリッヒの作品のあるキナーレへ行く。
プールの底に転写された絵、2階の、ある一点に行くと・・・。

レアンドロ・エルリッヒ
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キナーレに展示されているほかの作品や常設となっている作品を観て、ついでに昼食も済ませて津南方面に車を走らす。
第7回めの開催とあって、常設の展示が増えたせいもあってか今回は新作が少ない。そんな中でも津南には評判になっている作品がいくつか点在している。
そんな中の一つ、ダミアン・オルテガ
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移動途中に一作拝見。これは新作ではないが設置場所によって見え方も違ってくる。

霜島健二
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ガイドブックを見て何となく良さそうなものをピックアップしていくのだが、こんな予想外の力作に出合えるから芸術祭はおもしろい。

リン・シュンロン
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この後久しぶりにクリスチャン・ボルタンスキーや塩田千春の作品を観ながら今夜の宿のある清津峡に向かう。

クリスチャン・ボルタンスキー

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塩田千春
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ボルタンスキーは一階部分は以前と変わらず、二階部分が新作になっていた。
塩田作品は黒い糸に埃が積もって白っぽくなってる。朽ちるまで自然に任せておこうという方針なのだろうか?

清津峡の清津倉庫美術館が磯部行久記念・越後妻有清津倉庫美術館[Soko]という展示施設に変わっていた。
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翌日朝起きると、8時頃から宿の前を芸術祭鑑賞者とおぼしき人たちが次々と清津峡トンネルの方に向かっていく。
ここは紅葉で有名なところなので秋には人出があるようだが、それ以外の季節にはほとんど観光客など来なかったところだ。
食事を済ませて早速トンネルに向かう。

ここの作品はポスターなどで見知っていたが果たして実物はどのようなものなのだろうか、興味津々トンネル内を歩いていくと途中にも様々な展示物があったり、清津峡の絶景を望める場所があったりするのだが、終点のパノラマステーションと呼ばれるところに着いたとき、その光景を見て思わず感嘆の声をあげてしまった。

マ・ヤンソン / MADアーキテクツ
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まさにこの作品を観るためだけに今回妻有に来た、といっても言い過ぎではなかろう。
しばし言葉を失う光景だった。

日本は北から南までどこに行っても風光明媚であるし、神社仏閣や歴史的建造物、さらには食に至るまで観光資源には事欠かない。そのようなものに対してアートは残念ながら公共的なものではなく一部のマニアックな人達のものであり、アートが観光資源になるなんてことは考えたこともなかった。しかしここは今後日本でも有数の観光地になるだろうと思った。

立ち去りがたい思いを後にして、この日は再び十日町から松之山、松代にかけての作品を拾い見して帰路に就くことにした。

当間のベルナティオの近くに展示された古郡さんの作品。。2005年の作品にてを加えたものだが、前回は展示場所が場違いな雰囲気だった。小さな茶室の中の様子。

古郡弘
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松之山に向かう途中で前回も立ち寄った「黎の家」

東京都立大学手塚貴晴研究室+彦坂尚嘉
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「ドクターズ・ハウス」は大幅にリニューアル。

イ・ブル
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保科豊巳
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アネット・メサジェ
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お昼は松芋のお蕎麦、でお店の裏手の田んぼの中には「イナゴハビタンボ」

塩澤宏信
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食後は道路沿いのいくつかの作品を拾い見しながら、鉢の「絵本と木のみの美術館」へ。ここはなぜかいままで来る機会がなかった。

田島征三
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こうして2018年8月、二泊三日の芸術祭弾丸ツアーは終わった。
改めて芸術祭の余韻に浸りながら、3年後の次会、アートシーンはどう変わっているのだろうか。そしてわがいけばなは・・・、などなど、あれこれ思いを巡らしている。





by katabami03 | 2018-10-01 13:24 | 展覧会・イベント | Comments(6)
Commented by うみうし at 2018-10-01 17:38 x
ずいぶんスケールの大きなアートトリエンナーレですね!流石はスキーで鍛えたりしさんでなければ、全部観ることも出来ないスケール!
Commented at 2018-10-01 19:59 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by katabami03 at 2018-10-02 19:28
>うみうしさん
いえいえ、全作品を見たいのはやまやまですが、日数と綿密な計画がなければとても回り切れません。全て見るには5日間かかると言われています。
このスケールが芸術祭の面白さでもあるのですが・・。
Commented by katabami03 at 2018-10-02 19:30
>風うたいさん
その節は「蓬平いけばなの家」にまでご足労いただき有難うございました。
妻有は、今では第二の故郷みたいは感じです。
「人は自然に内包される」磯部行久さんの言葉、いい言葉ですね。
Commented at 2018-10-14 16:49 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by katabami03 at 2018-10-19 08:33
>ポンちゃん
ありがとう。
今回は第四期が部屋の展示で、第六期にロビーとエレベーター前の作品という変則展示なんだ。六期の作品の準備に追われて会場には二日しかいられず失礼。
近くに来る用事でもあったら25日から31日迄展示しているロビーもご覧ください。
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