北信の春。

若いころから度々訪れていた北信濃、子供たちが長じてからはしばらく足が止まっていたが、ゴールデンウィークを利用してしばらくぶりに訪ねてみた。

長野県の最北部、野尻湖周辺は春夏秋冬それぞれに季節に応じた魅力や楽しみがある。とりわけ私が好むのは冬と春。
「これがまあ 終の棲家か 雪五尺」と一茶に詠まれたこの地は日本でも有数の豪雪地帯であるが、冬の夜の音のない世界に身を置くと、魂が限りなく浄化されていくように感じる。
そして春。様々な種類の花木が艶やかに咲き競い、木々の芽吹きの勢いや小動物たちの躍動に心躍る季節。この時季は山菜取りという楽しみも加わる。


北信五岳の雄峰、妙高山。朝夕二景。

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様々な種類の桜、木蓮などが一時に咲く。今年は季節の巡りが早いが、谷筋では水芭蕉が咲き始めていた。
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新緑というと黄緑色というイメージが強いが芽吹きはじめはもっと白っぽい。
日本語には色を表わす言葉がたくさんある。白緑ーびゃくろく、この時季の緑はこう呼ぶのが似つかわしい。
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夏になると多くの人でにぎわう野尻湖も今はまだ静か。
春霞の黒姫山と妙高山。山スキーで駆け巡った若いころを思い出し、感慨一入。
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水の中を覗くと無数のエビやワカサギの幼魚。
豊かな自然が息づいている。
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春の喜びを体中で感じる数日間だった。





by katabami03 | 2018-05-03 21:33 | 旅・山 | Comments(4)
Commented by 風うたい at 2018-05-04 08:43 x
北信の春! 大自然の叙事詩ですね。季節は律儀にめぐり里の春、沢を潤す雪解け水の音まで聴こえるようです。春未だ浅い山懐に芽吹く柔らかな木々の彩り。空の青さをひきたてる雄峰、夕空のシルエット…。花のひとつ、光のひとつ、水の一滴全てが融けあい美しい。そんなひとときを慈しみたくなります。写真、素敵な文章に感じ入りました、ありがとうございました。
Commented by katabami03 at 2018-05-04 22:05
>風うたいさん
月並みですが、自然の中にいると心身共に癒されます。
私の場合はそればかりでなく、創作にあたって様々なひらめきや示唆をいただく最良最高の師でもあります。
Commented by 純イチロー at 2018-05-07 19:22 x
いつもながらグレートフルな写真の数々、
目に身体に心に染みます。
個人的に、春から初夏に変わってゆく連休の「若葉のころ」が一番好きな季節です。
Commented by 大塚りし at 2018-05-08 16:16 x
>純イチローさん
お久しぶり。
写真、気に入っていただきうれしいです。
スマホを持つようになってからはデジカメを使わなくなりました。スマホの方がずっときれいに撮れるんです。
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