分け入っても分け入っても深い山・・・ってか。


『2018 古流かたばみ会展』今年も無事終了いたしました。
たくさんの方々にご来場いただき有難うございました。この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。


例年秋開催だったのだが会場のアクアプラザが結構人気があって、昨秋は希望日が全く取れず春開催となった次第。
数年前にも春に開催したことがあった。内情を言うと、春はほかの花展が続くのでできる事なら秋に開催したいというのが本音。とはいえ、会員にとっては様々な季節の素材を生ける楽しみもあるので、時には季節を変えて展覧会を行うことも必要かもしれない。

今回私は「苔つつじ」を生けた。
アレ、と思われる方もいらっしゃるかな。そう、過日行われた「いけばな協会展」と同じ花材です。
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会期中に多くの方々に、どのようにしてこのような形に持っていくのか、というようなことを聞かれた。
その都度、「魂の赴くままに生けていっただけですよ」と答えた。(嘘です)
まああれこれやってます。

この機会なので、いけばな人の台所事情というのをチラッとお見せしよう。

まずは素材。
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これらは花屋さんに注文して届けてもらったもの。「花は足で生けろ」という言葉があるように、本来は自分で、生産者あるいは自然の山野に赴いて自身の目で選んで切り出してくるのが理想だが、なかなかそうもいかないのが現状。
ま、こんな中からそれぞれの型に見合った枝を択ぶ。生ける以前の過程だが、どのようなはなを生けるのかそのアウトラインが決まるので、この「見立て」も大事な技量の一つと言えよう。
柔らかい素材や草物は手先のテクニックで形を作り出せるが、花木類は手間がかかる。この程度の花材でも時にはこれくらいの作業が必要だ。
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一枝一枝がスパッと決まるときもあればいつまでいじくってもピシッと収まらない時もある。決まらない時はどこかで妥協しなければならないのだが、体調が良い時は結構粘ってそこそこまでまで持っていくことができる。が、そうでないときは早々に妥協してしまうこともある。人様にお見せするものだけに、さすがにみっともないはなは出さないが、自身の心中ではね~、そりゃありますよ、さまざまな葛藤。

で、今回はこんな感じ。これは教室であらかじめ大まかな形をこしらえたあとの状態。
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実際に展示されるものは、これにさらに手を入れているわけです。

ところで、先にチラッとお伝えしたように、この花材は先月半ばに行われた「いけばな協会展」で生けたものと同じ素材。
こちらの分は花屋さんで保管しておいていただき、会期一週間前くらいに教室の方に持ってきていただいた。ところがここのところの暖かさで新芽が出てきて、さらに花も出てきた。
自然の力というものを今更ながら見せつけられたような思いがした。
ちなみに、会期初日は開花は見られなかったが、二日目にはあちこちに花が咲いた。
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この「苔つつじ」という花材を生けるのは初挑戦から数えてみたら5回目のこと。先の「いけばな協会展」の折に、まずまずの作になったとコメントしたが、こちらの方がさらにグレードアップしている(と思う)。どの程度枝を動かせるか、だいぶわかってきた。まあこの程度までできて来ればあとは「いつでも来い」。・・・ということで次回からはほかの花材に臨んでいこう。



by katabami03 | 2018-04-03 22:09 | 展覧会・イベント | Comments(2)
Commented by ポンちゃん at 2018-04-04 21:23 x
硬いだろ~~~な~~~って・・・思ってました。ww
Commented by katabami03 at 2018-04-05 17:36
>ポンちゃん
ご来場有難う。
粘り気がない枝なので、気を抜くとポキッと折れちゃう。
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