旅に出たいなあ。(高崎物語59)

日曜日の朝、高崎駅を出発するSLは何度か紹介した。
SLに引かれる客車は時々によって使い分けられているようだ。
一番頻繁に見るのが青い客車で、これには古い車両と、それに似せて作られている比較的新しい車両とがある。青の古い車両は、夜行電車などで使われていたように記憶している。高校生の頃、山に行く時や京都に行った時の帰りの夜行列車もそれであった。
ブルートレインという呼称はこの辺りから付けられたものと推測する。
今日見たのはそれよりももう少し古いと思われる茶色い車両だ。

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座席は製造当時のものではないように思われるが、それでもそうとう古い。車両の脇に掛けられた運行区間を表示する琺瑯引きのプレートなどが懐かしい。

連結部に面したところに製造年の表示がある。(この表示、なんていうのだろう?)

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risiと同い年。現役っていうのが嬉しい。
少しばかり気になるのは、隣に「JR東日本」とある。製造当時はJNRだったはずだから、これは後付されたものであろう。
だから如何だという事でもないのだが、ちょっとした違和感を感じてしまった。

このテの客車は、30~40年前までは全国あちこちで使われていたと思う。
さすがに今ではこういった客車は姿を消しただろうが、この車両はここに来るまではどこかで走っていたのか、あるいは動態保存されていたのか、ともかく潰されないでよくぞ残ってくれた。

東京では真っ先に新型車両に取って代わられるが、山行やスキーで東北や北海道に行った折には随分と世話になった客車だ。30年くらい前にも東北のローカル線で、床が木製で、天井が高いかまぼこ型の客車に乗った記憶がある。

こんな客車を観ていると、一緒に山々を駆け巡った先輩や友人たち、折々の山の情景などがしみじみと懐かしく思い出される。
by katabami03 | 2015-07-13 19:14 | 高崎物語
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