昨日青山から渋谷駅へ向かう途中、どこかお昼ごはんを食べるところはないかと、普段歩くルートとは違う道を歩いていると唐突に出会ったのがここだ。
現在解体中の建物、「渋谷区児童館」とある。
あれは小学高学年の時だったか。渋谷の五島プラネタリウムで毎月「星の会」という天文ファンの集まりが開催されていて、友人と二人でそこに通っていた。
日曜日の朝に、多分1時間ほどのことであったと思うが、毎月テーマを決めて様々な天文に関する話を聞く催しだった。
もうすっかり忘れていたのだが、そういえば「星の会」の帰りに渋谷の児童館に度々立ち寄っていたのだった。それがここだったのか。
この児童館に何があったのか、何をしたのか、今となっては全く記憶にない。ただ、コンクリートの壁のような、テラスのようなつくりはかすかに覚えている。それがまさにこのコンクリーの張り出しなのだろう。
プラネタリウムも今はなく、渋谷の街は変貌著しい。
解体されようとしている渋谷の児童館に再び出会えたのは何かの導きのようにさえ思える一瞬だった。
この時代までよく残っていたなあという驚きと出会えた嬉しさ、そして、やはり解体される運命にあるのかという寂しさ。
ガラにもなくセンチメンタルな気持ちでそこをあとにした。