棕櫚を生ける。

3カ月に一度の古典研究の会。
今回の花材は棕櫚(シュロ)。

棕櫚の葉は大きなものになると80㎝~1m近くになる。
古典花を生ける場合は、そのままでは大きすぎるので、一枚一枚形を整えてから生け上げることになる。

花屋さんからは既に先端部を切った、このような形で届く。

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これを、やや楕円状に切りそろえて・・。

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自然に生えている棕櫚の葉の葉先は桜の花びらのような形になっているので、一枚一枚ハサミで葉先を自然に近い形に成形する。

自然の葉(これは新芽)。

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写真のように切っていく。

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Oさんの作。

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生花(古典花)は一定の規矩に当てはめながらも自然の出生(自然の状態)をある程度大切にしつつ、自然観をも表現できる様式だ。
棕櫚は生花の中でも、その生け上げられた姿からは、自然の風情や趣といった情緒的なものよりも、人工美を表出する特殊花材と言えよう。

こんな楽しみ方が出来るのも生花の魅力のひとつだと思う。
by katabami03 | 2013-09-12 21:48 | いけばな | Comments(5)
Commented by ポンちゃん at 2013-09-13 10:53 x
うんうん(^^♪素材が変わると古典も全く味が違いますね。
全体の流れだけでなく、葉先のリズム感が面白いです。

無機物の材料で、このフォルムにしたら・・・現代的なオブジェ?
生花って、いろんな可能性を見せてくれるから好きです。

遠い未来・・・遥か遠くの惑星の植物を活けたら・・・どんなだろう。

『今回は、Ω-37β星の(銀河黒松もどき)の古典花です。』

展示会に行くのも・・・アンドロメダ系じゃ・・・交通費が大変(笑)
Commented by at 2013-09-13 16:45 x
パスンと切ってあるだけだと思ってた…今度じっくり葉先を見てみることにします。
Commented by katabami03 at 2013-09-13 23:59
>ポ師匠
大分前のことだけれど、大阪の松井さんて言う人が日本刀を生けたことがあったんだ。
先達も試行錯誤してるけれど、やっぱり植物で勝負したいわな。

>福さん
大体チョンチョンと葉先を三角に切るくらいだけれど、丁寧にするなら桜の花びらみたいにするんだよね。でも全部の葉をやろうと思うと、葉先の整理だけで30分くらいかかっちゃう。
Commented by nageire-fushe at 2013-09-14 10:08
棕櫚の花は初めて拝見しました。
素敵ですね~~~
こんな風に扱うのですね。
Commented by katabami03 at 2013-09-15 23:22
>nageire-fusheさん
お生花はいけばなのなかでもかなり作り込むものが多いので、ある意味では工芸品のような性格がありますよね。
いけばなの多様性、これはやはり世界に誇りうるものだと思いますね。
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