盛況御礼。

古流協会展、盛況裡に無事終了いたしました。
ご来駕いただいた皆様にはこの場をお借りして御礼申し上げます。

取り敢えず、どんなものを出したかというと・・・。

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周りの白いものは「晒しほうき草」、花は木瓜(ボケ)。

晒しほうき草はいけばなをやっている人なら馴染みの花材の一つだが、一般人は知らない方が多いと思う。
ほうき草は秋になると真っ赤になる、草丈30~70㎝くらいの植物、といえば思い浮かぶ人もいるのでは。ちなみにその実はとんぶり。
多分とんぶり生産のために大量に栽培されているのだろう。実を採ったあとのものを漂白して乾燥させたものだ。

昨年使った晒し三俣も、和紙の原料として皮を剥いだ三俣の、残りの枝を漂白して乾燥させたもの。
どちらも産業廃棄物のようなものを利用したものだが、これらがいけばな用として世間に出まわり始めたころ(50~60年くらい前?)はモダンな花材として大変重宝されたようだ。
いまではどちらも、かなり俗っぽいものになってしまっている。
昨年今年と、敢えてこの使い古された材料で何が出来るかを試みたわけだ。

まずまず面白いものになってくれた。
素材の可能性はまだまだあるのだろう。次は何をやろうか。
by katabami03 | 2012-02-20 23:52 | 展覧会・イベント
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