自宅近くにある小さな空き地は毎年夏になると草が生い茂り、中には2m以上になるものもあり、正に野趣あふれる景観となる。
今年も梅雨明け頃から日ごとにズンズン伸びる草々の逞しさに、毎年のことながら目を奪われていた。
ところが8月に入ったころ辺りからか、地主さんと思しきおじさんが草を刈り始め、一週間くらいで綺麗さっぱり刈り取ってしまった。そして元々そこにあったものなのか、鉄砲百合が二本空き地の中ほどに生えていて、8月後半に白い花を咲かせていた。
その後台風の長雨などで見ることがなかったが今日通りがかったら実になり始めていた。
百合の花のめしべの支柱のような部分が鮮やかな緑色に変わり、少しふくらみ始めている。
よく見ると縦6つの部屋に分かれている。もうしばらくするとさらに膨らみ、茶色く枯れるころにはこの部屋の中に種がびっしりと入っていることだろう。
焼き物を作る時に自然から随分とヒントをもらったものだ。今は訳あって焼き物は休止しているが、いずれ再開したらこの形はいろいろと応用できそうだなあ。
これはいけばなの素材としてもいいなあ。
最近は百合といえばオリエンタル系のものが主流で鉄砲百合はあまり見かけないが、花よりもこの実を市場に出せば流行るんじゃあないだろうか。
商才のある人ならすぐに始めるのかもしれないけれど、面倒くさそうでrisiには・・・ムリ!