お昼過ぎに松屋の花展会場に、陶芸家のY.Y.さんが来た。
丁度良いのでチョイト会場を抜け出して、坂田純さんの個展を観にいく。
坂田さんの会場は松屋からほんの一投足。銀座一丁目にあるボロビルのなかにある画廊。
奥野ビル(?)って言ったかなあ。
ここで30数年前に知人が画廊をやっていたことがあって、その時点でえっれーボロビルがあるもんだ、とぶったまげたものだが、さらにこれだけの年月が過ぎ去り、これはもう骨董品ともいえる風格がただよっている。
しばらく行くこともなかったのだが、数年前からいけばな関係の人達が個展会場としていることもあって、再び足を向けるようになった。
昔は画廊もさほど多くなく、事務所などに使っている会社がはいっていた。今日行ってみたらまだ少しは一般の会社らしきものもあるが、ビルの8割くらいは画廊になっているようだ。
そこの「巷房」という画廊が今回の会場だ。
おお、入るなり今までの作風とガラリと変わっている。
しかしよく見るとやはりそこには坂田ワールドが広がっていた。
坂田さんはもう随分長いこと、バリ島と日本との間を往復して暮らしている。
10年前あたりからインドネシアの紙をつかった作品を手掛けている。
階段したのスペースに置かれた作品。
会場には丁度いけばな仲間のT.G.さんも来ていて、坂田さんY.Y.さんともども、しばし楽しく雑談、よい息抜きが出来た。