外回り。

秋の展覧会シーズンたけなわ。
他流他会の花展や友人知人の諸展覧会に行くことをウチでは「外回り」と言っており、お付き合いと自分の勉強を兼ねて、可能な限り外回りするようにしている。
で本日は二か所を拝見。

先ずは古流協会のお仲間、古流松線会の花展を拝見しに古流会館に行く。
古流協会に所属している会は大体どこの会でも生花(古典花)が7割くらい、自由花が3割くらいといったところか。
家元、松井理玉先生の作は程良く色づいた満天星躑躅(ドウダンツツジ)の生花。水際からの立ち上がり、大きく振りだされた枝と枝との間合い、そして黄色や橙色に色づいた葉の美しさ。季感横溢した花を堪能させていただいた。

次に地下鉄で日本橋に回り、草月展を拝見。
先ずは表のショーウインドウを拝見。経木のように薄くスライスした木を幅4メートルほどにつなぎ合わせ、ウインドウいっぱいに波打つように吊った、家元勅使河原茜さんの作と、日向、洲村両先生の作品が目を引く。
入口正面の、やはり家元による迎え花は、今回は白塗りの木々(大王松)を中心に、まだ青い夏ミカン、椿、蛇の目松などの木を合わせた落ち着いた作品。
さて8階会場。家元、勅使河原茜さんの作は4、5種類の松を中心に青いもの(椿)でまとめていた。度々取り入れている竹や紅葉、花ものなどを入れていないので一見したところ地味だが、なかなかに力強い作品だった。
草月の作品は造形的な構成がいずれもよく練れており、動感や空間の取り方、色遣いなど、見るべきところ多く、今回もまた楽しませていただいた。
会場内で偶然にM先生と香港でお世話になったミセス・エヴァンスにお会いした。ミセス・エヴァンスは後期出品とのこと。過日シンガポールでお会いした方々の何人かも後期出品のようだ。そういえば今回はどうしたわけか、私の友人知人のほとんどが後期に名を連ねている。
そんな訳で後期もとても楽しみ。
by katabami03 | 2010-11-03 20:42 | 展覧会・イベント
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