華道家平間磨理夫君から、陶芸展に添え花をするというご案内をいただいた。
マリオ君は小原流の伊藤庭花さんの元お弟子さんで、9年ほど前に開かれたロンドンでの展覧会の折に、アシスタントとして庭花さんに同行していて、そこで知り合った。
走るのが好きだということで、宿舎から会場まで徒歩30分くらいの距離を、ジーパン姿で走っていた姿を思い出す。
今は独立して華道家・ヒラママリオとして活躍している。
会場は目白の「FUURO」。磁器の作家である加藤眞也・美穂子ご夫妻の展覧会。
一階に展示された磁器作品は小品や食器類が多く、二階は竹主体のインスタレーション的空間にやや大きめの花器類が配されている、といった展示構成。
アダンの実を生けた二階の作品。
一階の小品。
入口わきには紫陽花がさりげなく投げ入れに。
会場で加藤さんご夫妻と少しばかりお話させていただいた。
若いころ2年ほど陶芸作家の許で内弟子をしていたのだが、ご夫妻の陶房はそこから車で15分ほどのところにあるということで、思いがけず懐かしい話などをして、しばし楽しいひと時を過ごした。
花を生ける人間にとって、昨今大変厳しい状況が続いているが、若い人の活躍は嬉しい。
マリオ君にも花の道での成功を願わずにはいられない。