3か月に一度の古典研究の日、今回の花材は「栗」。
今時分の栗は青いイガが愛らしく、虫食いの葉などと相まって、季節を感じさせる好材だ。
古典花(生花・せいか)に仕上げる場合でも、枝はそこそこ粘りがあって、枝物を矯める基本的な技術があれば、それ程困難な花材ではない。
M先生作。
I先生作。
ご紹介した二作共に、古典の様式美をきっちりと表現しているが、栗は比較的野趣のある花材なので、枝振りによっては多少様式をはずしても独特の面白さを表出するものだ。
あまり生けられることのない花材ということで、参加された皆さん、とても喜んでいた。