告知

3月13日(水)より18日(月)まで『いけばな協会展』が開催されます。

 会場:新宿高島屋11階催会場
 第1次:3月13日(水)~14日(木)
 第2次:3月15日(金)~16日(土)
 第3次:3月17日(日)~18日(月)

当会より6名が出瓶します。
 第1次:塩練理智 草野理多嘉
 第2次:大塚理司 小原理晴
 第3次:大塚理航 飯野理堯



# by katabami03 | 2019-03-12 21:47 | 展覧会・イベント

2018 いけばな×百段階段 

恒例の「いけばな×百段階段」展、盛会にて開催中。

かたばみ会は第4期(10月12日~17日)「星光の間」に作品を展示しました。
遅ればせながら紹介します。


大塚理司
花材:山茶花(サザンカ)、蔓梅擬(ツルウメモドキ)
花器:竹三重切り寸胴
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久保理加、大門理正、西村理季、山本理京(以下4作合作)

花材:桐(キリ)、雲竜柳(ウンリュウヤナギ)、七竈(ナナカマド)、アナスタシア
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花材:糸檜葉(イトヒバ)、竜胆(リンドウ)
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花材:錦木(ニシキギ)、蔓梅擬(ツルウメモドキ)、吾亦紅(ワレモコウ)、
   薄(ススキ)、竜胆(リンドウ)、杜鵑(ホトトギス)
  
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 花材:伽羅(キャラ)、竜胆(リンドウ)
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# by katabami03 | 2018-10-29 17:56 | 展覧会・イベント

芸術祭、ハシゴする。(第二部・大地の芸術祭)・

あれこれバタバタしているうちに10月に入ってしまった。
本年の「大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ」はわずかに二日間しか滞在できかったので、主に津南、中里エリアを中心に回った。なに分広大な地域に作品が点在しているので、残念ながら北部は割愛せざるを得なかった。

前日は弥彦温泉に泊まり朝妻有に向かう。同じ新潟県内なのですぐに着くだろうとタカを括っていたがこれが大きな誤算で、たっぷり2時間近くかかってしまった。新潟は広い!
勝手知ったる妻有、というわけで今回は何の前情報もなしに十日町入り。取りあえず総合案内所と今回の目玉作品のひとつ、レアンドロ・エルリッヒの作品のあるキナーレへ行く。
プールの底に転写された絵、2階の、ある一点に行くと・・・。

レアンドロ・エルリッヒ
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芸術祭、ハシゴする。(第二部・大地の芸術祭)・_d0117565_12230956.jpg
キナーレに展示されているほかの作品や常設となっている作品を観て、ついでに昼食も済ませて津南方面に車を走らす。
第7回めの開催とあって、常設の展示が増えたせいもあってか今回は新作が少ない。そんな中でも津南には評判になっている作品がいくつか点在している。
そんな中の一つ、ダミアン・オルテガ
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移動途中に一作拝見。これは新作ではないが設置場所によって見え方も違ってくる。

霜島健二
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ガイドブックを見て何となく良さそうなものをピックアップしていくのだが、こんな予想外の力作に出合えるから芸術祭はおもしろい。

リン・シュンロン
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この後久しぶりにクリスチャン・ボルタンスキーや塩田千春の作品を観ながら今夜の宿のある清津峡に向かう。

クリスチャン・ボルタンスキー

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塩田千春
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ボルタンスキーは一階部分は以前と変わらず、二階部分が新作になっていた。
塩田作品は黒い糸に埃が積もって白っぽくなってる。朽ちるまで自然に任せておこうという方針なのだろうか?

清津峡の清津倉庫美術館が磯部行久記念・越後妻有清津倉庫美術館[Soko]という展示施設に変わっていた。
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翌日朝起きると、8時頃から宿の前を芸術祭鑑賞者とおぼしき人たちが次々と清津峡トンネルの方に向かっていく。
ここは紅葉で有名なところなので秋には人出があるようだが、それ以外の季節にはほとんど観光客など来なかったところだ。
食事を済ませて早速トンネルに向かう。

ここの作品はポスターなどで見知っていたが果たして実物はどのようなものなのだろうか、興味津々トンネル内を歩いていくと途中にも様々な展示物があったり、清津峡の絶景を望める場所があったりするのだが、終点のパノラマステーションと呼ばれるところに着いたとき、その光景を見て思わず感嘆の声をあげてしまった。

マ・ヤンソン / MADアーキテクツ
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まさにこの作品を観るためだけに今回妻有に来た、といっても言い過ぎではなかろう。
しばし言葉を失う光景だった。

日本は北から南までどこに行っても風光明媚であるし、神社仏閣や歴史的建造物、さらには食に至るまで観光資源には事欠かない。そのようなものに対してアートは残念ながら公共的なものではなく一部のマニアックな人達のものであり、アートが観光資源になるなんてことは考えたこともなかった。しかしここは今後日本でも有数の観光地になるだろうと思った。

立ち去りがたい思いを後にして、この日は再び十日町から松之山、松代にかけての作品を拾い見して帰路に就くことにした。

当間のベルナティオの近くに展示された古郡さんの作品。。2005年の作品にてを加えたものだが、前回は展示場所が場違いな雰囲気だった。小さな茶室の中の様子。

古郡弘
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松之山に向かう途中で前回も立ち寄った「黎の家」

東京都立大学手塚貴晴研究室+彦坂尚嘉
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「ドクターズ・ハウス」は大幅にリニューアル。

イ・ブル
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保科豊巳
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アネット・メサジェ
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お昼は松芋のお蕎麦、でお店の裏手の田んぼの中には「イナゴハビタンボ」

塩澤宏信
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食後は道路沿いのいくつかの作品を拾い見しながら、鉢の「絵本と木のみの美術館」へ。ここはなぜかいままで来る機会がなかった。

田島征三
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こうして2018年8月、二泊三日の芸術祭弾丸ツアーは終わった。
改めて芸術祭の余韻に浸りながら、3年後の次会、アートシーンはどう変わっているのだろうか。そしてわがいけばなは・・・、などなど、あれこれ思いを巡らしている。





# by katabami03 | 2018-10-01 13:24 | 展覧会・イベント

芸術祭、ハシゴする。(第一部・水と土の芸術祭)

今年は三年に一度の「大地の芸術祭」(以下、大地の)の年。8月中に観に行くのが通例であったが、今年は何かと雑事が重なり伺えなかった。また、新潟で開催されている「水と土の芸術祭」(以下、水土)も開催されている。「大地の・・」は '06,'09,'12と参加したのでその後もひき続き見学しているが、「水土」の方は行きたいと思いながら今日まで伺うことがかなわなかった。
たまたま今回は「水土」に知人が参加するということで、その制作の助っ人に行った。そんなこともあり、会期中に是非とも拝見に伺いたかった。
で、あれこれ算段して、2泊3日ではあるが「水土」と「大地の」、二つの芸術祭のハシゴを強行した。


早朝に自宅を出て関越自動車道を北上、途中のサービスエリアで朝食をとり、眠い目をこすりながら一路新潟を目指す
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「水土」は万代島多目的広場をメイン会場に、新潟市内の三つのエリアで展開されている。
何しろ強行軍ゆえ、すべてを拝見することは無理。そんなわけで、今回はメイン会場と、作品制作をお手伝いさせていただいた「砂丘館」の2会場を拝見しすることにした。

新潟に到着した時はもう12時を回っていた。
さっとお昼ご飯を済ませて「砂丘館」に向かう。「砂丘館」は旧日銀新潟支店長役宅を保存、一般開放している。
ここでは5人の作家が作品展示をしている。

いけばなの先輩、古川知泉さんの作品。「レインツリー」
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室内と奥の蔵の中には遠藤利克、青木野枝、池内晶子、山本糾が展示されている。

遠藤利克
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青木野枝
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池内晶子
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砂丘館からメイン会場に向かう途中に「新潟市立美術館」があり、こちらにも古川さんと陶芸家の星野暁さんが作品展示されているので拝見。

古川知泉
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星野暁
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急ぎ足でメイン会場の「大かま」に向かう。大かまとは聞きなれない名前だが、こちらは一見したところ巨大な体育館。もとは港に水揚げされた水産品をさばくための施設だそうだ。
会場の広さに圧倒されるが、この広い会場をわずか7名で押さえるというのもまた驚愕。

ナウィン・ラワンチャイクン
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大西康明
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松井紫朗
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伊藤公象
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塩田千春
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アップした作品はごく一部で、なかなか作品が発する空気感まではお伝えできないが、全体の雰囲気は感じていただけるのではないだろうか。

「水土」は古川さんの弁をお借りすれば、市民文化祭的美術展とのこと。「大地の芸術祭」などと比較すれば確かにそのような側面も否定しきれないが、「大かま」の作品群を見る限り胃袋にグッとくるような重量感や見終わった後の深い余韻がある。
この展覧会があまり知られていないことはとても残念に思うとともに、いかに外部に伝達するのか、自身がかかわっている展覧会の外部への発信方法を改めて考えさせらる芸術祭であった。



# by katabami03 | 2018-09-11 22:26 | 展覧会・イベント

早稲田今昔。

地下鉄早稲田駅のそばに「馬場下町」という交差点がある。
交差点の北西角には「一陽来復」で有名な穴八幡宮があり、江戸時代にこの付近に馬場が作られ、流鏑馬などが行われたところ。JR山手線等の駅名もこの地に由来している。
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穴八幡宮の対角、南東角に三朝庵という蕎麦屋がある、いや、正確に言えば「あった」。
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先日所用で早稲田に行き三朝庵の前を通りかかったら、次のような張り紙がしてあった。
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この付近には安価な飲食店が多く、蕎麦屋は学生の身には比較的高価でもあったため、在学中はあまり入ることはなかったが、卒業後は時々利用していた。
中には古い写真や芸能人、著名人などの色紙、様々なサークルの寄せ書き、ペナントなどが、ガラス張りにした壁一面に飾られていた。
5月か6月頃に入った時も、いつもレジにいる「三朝庵のおばちゃん」、と言っても80歳くらいになるのかなあ・・も健在で、古いなじみの客とおぼしき人と元気そうに話をしていた。その人はかなり親しい間柄と見えて、厨房にいた、おばちゃんの息子さんも出てきて挨拶していた。
そんなこともあったので、よもや閉店するとは・・まさに青天の霹靂であった。

高田馬場から早稲田周辺は再開発などがされていないため、店舗などは軒並み変わってきているものの、まだ昔の面影を拾うことはできる。
しかし三朝庵はランドマーク的な存在であっただけに、思い出の一つが大きく欠落するようで一抹の寂しさを禁じ得ない。




# by katabami03 | 2018-08-23 11:55 | 私は思う。(日々雑感)