君はヤン・ヨーステンを見たか(リシノメ・13)

今日はヤン・ヨーステンを紹介しよう。といっても私も今日はじめて知ったのだが、ま、いっか。

東京駅の八重洲地下街にイノシシのブロンズ像があるのをご存知だろうか。駅の改札を出たら地下に入って右手(有楽町方向)に進んで、ラーメン屋街を過ぎ、もうすぐ地下街が終わる少し手前にそれはある。
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鼻の頭やつま先が光っているのは、道行く人が撫でるからだ。なんでも、イタリア(?)だか何処だかに有る大理石像の模刻で、触れると幸福になるというご利益があるからだそうだ。
このイノシシは、おかれている場所の中途半端さといい、像がかもし出すやや不気味な雰囲気といい、さらに周囲に置かれている草(鉢植え?)とのカラミといい、以前からちょっと気になっていた。
本日あらたに「ヤン・ヨーステン像」を発見してしまった。そうまさに発見という言葉がシックリくるように、その像はイノシシ像の後ろにひっそりと佇んでいるのであった。
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ヤン・ヨーステンという人物が何者であるかは各自確認していただくとして、この像、何の何某作となっていたので、素人の作ではないようだ。
なにぶん写真もまだ無い頃の人なので、本当はどんな容貌だったのか知る由も無いが、これを見る限り、達磨さんみたいでどことなく親しみを感じる。何よりもこの人の名が「八重洲」の語源となった、との由。最近一番の収穫である。
「八重洲」さんがこんな目立たない片隅に追いやられている。それに何で工事現場みたいになってるんだ?
なんかブルースだなあ。
# by katabami03 | 2007-07-18 22:58 | リシノメ

プラタナス

街路樹というとプラタナスを思い浮かべる人は多いと思う。
昨日早稲田界隈を歩いていて、不思議な光景を目にした。
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これ、ちょっと不気味。
木が溶ける?・・・んなハズは無いよなあ。成長してこうなったのだろうけど、それにしても摩訶不思議。
最近TVなどで「根性○○」なんていって、アスファルトの隙間などで見事に成長している野菜や植物が時々話題になる。また、木が成長して、周囲にあった石とかブロックが木に食い込んでいるみたいに見えるものも目にすることがある。しかしこんなのは始めてみた。
注意してみてみると、穴八幡から地下鉄早稲田駅までの間に、これほど顕著では無いが、あと三本同様の形状を示しているのを見かけた。つまり写真の木が特殊なのではなく、[プラタナスは成長過程で周囲に障害物があると、まるで溶けるようにその障害物にピタッとへばりついて成長する。また、それは必要以上に横方向に広がる傾向を持つ。]という結論に達した。

プラタナスという名前には軽やかでどこか洒落た雰囲気がある。また和名ではスズカケノキ(変換キーを押しても出てこない・鈴鹿家になってしまう。スズカケの木=すずかさんちの木かっ!)もとえ、スズカケノキという文学的な響をもった名前があるが、このような根元を見るとどーもイメージが崩れるなあ。
名前と実態が一致しない事(物)というのは世の中に多々あるが、名前のイメージだけで語られるのはプラタナスにとっても迷惑な話だろう。スズカケは排気ガスにも耐える逞しい木なのだ。
# by katabami03 | 2007-07-17 07:28 | 樹木

リシノメ(12)

さて、昨日は台風であった。
不運にもいけばなの研究会日にあたってしまった。
朝のうちは激しい雨が降っており、「こりゃあ中止かな」と思ったが、午前中来る人には連絡が間に合わないので、取りあえず教室にむかった。
午後には関東に最接近ということなので、午後の部は中止することにしたが、これが大裏目にでてしまった。
大事をとってのことなので、まぁ致し方ない。自然は思い通りにいってくれない。

完全武装で行ったのに・・・。
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この長靴は冬季用スペシャルで、インナーを抜いて履いていったのだが、ガボガボで歩きにくいことこの上ない。

午後はしばらく教室で留守番をしてから、資生堂「美のかたち・・・・・」展を見に行く。
三番手は大和華道の下田尚利先生。先生らしい骨太の造形であった。
雨もやみ風もほとんど無く薄日すら差し出して来そうな銀座の街を長靴引きずって歩く姿。ちょっと恥ずかしかったけれど、皆さん事情は察してくれるでしょう。

新橋で見かけた不思議な街灯。
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いまだにこんなのがあるんだなあ・・。この街灯ははたして夜になると灯るのだろうか?
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己が心を代弁するかのような、哀感漂う光景であった。
# by katabami03 | 2007-07-16 07:01 | リシノメ

スポーツTV観戦

昨日は夜サッカーを見てしまったためにブログをお休みしました。

そんな訳で少々寝不足気味だ。
スポーツ番組を見ていていつも思うことだが、解説者とアナウンサーがしゃべりすぎ。
極力音を小さくして聞いているが、それでもやはり耳障りなことが多い。
「ここはガッチリ守るべきでしょうねぇ。」とか「もう一点もやれません。」とか聞いていると、じゃあ「どこならガッチリ守らなくてもいいんだ、ア!」なんてツッコミの一つも入れたくなる。
解説者はお金をもらっている、という義務感からかあるいはサービス精神なのか知らんけど、これも当たり前のことをさも知った風にというか大げさにというか、よけいな口が多い。もう少し寡黙な解説者がいてもいいと思う。
そこにいくとスモウ、流石に国技だけあってこれはなかなかよい。ただ、スモウの場合は勝負までの前置きが長いので、よびだしさんのやや間延びしたような声を聞いているうちにだんだん眠くなってしまうことたびたび。一度古館伊知郎さんのスモウアナウンスってえのも聞いてみたいような気もする。怖いもの見たさかな・・・。
なかなか世の中うまくいかないものだ。
# by katabami03 | 2007-07-14 19:26 | 私は思う。(日々雑感)

レインシューズ

梅雨真っ盛り。
今年の関東地方はどちらかといえば空梅雨っぽいが、このところまずまず梅雨らしい天気が続いている。
雨が降らなければ農作物や夏の水不足が心配だし、降り過ぎも困りものだ。このところの九州方面の大雨災害など見ていると、本当に気の毒なことだと思う。
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私個人としては、雨は嫌いではない。雨の中を歩くのも好きだ。濡れても気にならない恰好さえしていれば、自然との一体感みたいなものが感じられて気持ちの良いものだ。
雨がわずらわしいというのは、電車の中で他人の傘が気になるとか、靴やズボンのすそが濡れるなど、二次的な要素がほとんどなのではないだろうか。かく言う私とて、そういったことはやはり煩わしくおもう。
仕事でちゃんとした靴を履いていかなければいけないときなどは気が重い。昔は長靴やレインシューズなんてものを皆履いていたと思うのだが、今はほとんど見かけなくなったなあ。本当は合理的なんだけど、見た目がいかにも恰好悪いもんなあ。
誰かカッコいいレインシューズを作ってくれないかなあ。そうすれば雨の日の通勤ももう少し気が楽になると思うのだけど・・・。
# by katabami03 | 2007-07-12 23:41 | 私は思う。(日々雑感)