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やっぱドメスでしょ。

菊香かほる頃、という時候の挨拶の季節になった。
菊は一年中出回っている花材なので、菊を見てもとりわけ秋を感じることもなく、なんだか季節感が麻痺しているような感じだ。それでも路地に咲く菊はこの季節にならないと咲かない。
末っ子が小学生の時、学校で栽培して持ち帰って来た菊が、今まさに咲き始めんとしている。

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学校から持ち帰った時は見事な一本仕立てで、大きな中華まんじゅうくらいの大きな花だったが、その後はほったらかしなので、ご覧のように数輪の花をつけている。
夏場に水を遣る程度で肥料もくれずにいると言うのに毎年律儀に花を咲かせている。
園芸品種でもこうしていると、徐々に先祖帰りというか、野生化していくのだろうか。

開きかけの花、人為の及ばぬ雅味溢れる姿。

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以下、豆知識。

菊は純国産種と思われている方が多いと思うが、原産地は中央アジアあたりで、奈良時代だったか平安時代だったか・・・あるいはもう少し前だったか・・・ともかくそのころ(何とアバウト!)に伝来したらしい。
そんな渡来植物だけれど、今では日本を代表する植物になっているのはご存じのとおり。ほら、某家の紋章とか国会議員のバッジとか。
因みに菊という文字。
菊の花が米を掬ったような形に似ているところから出来ているらしい。
『匊』・・これは米をすくっている形、これに草冠がついて『菊』。手偏がついて『掬う』、分かりやすいですね~ぇ。
豆知識をもう一つ。
3月3日の桃の節句と5月5日の端午の節句は今でも習慣としても残っているけれど、9月9日、重陽の節句というのは知らない人も多いと思う。
重陽の節句は別名「菊の節句」と呼ばれ、陽数(奇数)の極が重なるということで、かつては一年の内でも重要な節句だったそうだ。
今の暦で9月9日というとまだ猛暑の最中で菊のイメージなど皆無。

日本の歳時記はやはり旧暦なんだよなあ。
by katabami03 | 2013-10-30 23:23 | 草花 | Comments(3)

鎌倉の大仏さん。

昨年インドに行った折に、シンガポールからお見えになっていたクリスさんという方と知り合い、親しくさせていただいた。そのクリスさんが31日から始まる草月展に出品するために日本に来ていることを一週間くらい前に知った。
さっそく伝手を頼って連絡していただいたところ、今日は鎌倉に行くのでそちらで如何か、というお誘いを受け、本日鎌倉にてお会いしてきた。

午前中に所用を済ませて、鎌倉には2時ごろ着く。
江ノ電に乗って、大仏のある「長谷」へ向かう。

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昼食後に歓談しているところにお邪魔し、その後クリスさんはじめ「いけばなインターナショナル鎌倉支部」の方たちと大仏見学に行く。

鎌倉の大仏さんに来るのは小学校の遠足以来のことで、とても懐かしかった。
写真では分かりにくいが、手前にある銅製の蓮の立花対瓶は、risiがいけばなを始めた頃、既に池坊立華の名手と言われていた藤原幽竹先生のデザインにようるものだそうだ。

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父が亡くなる少し前にここに来たがっていたのだが、その望みをかなえてあげることができなかった。今回は写真を持って来たので、一緒にお参りする。

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ここは鎌倉の大仏さんで通っているけれど、正確には大仏殿高徳院ということを初めて知る。
ご住職のお母様がいけばなインターナショナル鎌倉支部の元会長をなさっていたというご縁でご案内いただき、大変詳しく説明していただいた。

大仏さんを後ろから拝見。
何回にも分けて鋳造した痕がはっきりとわかる。また、背中の出っ張りは、光背を付けるための痕跡だとか。

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蓮の花びらが四枚。

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この大仏には台座が無いので、江戸時代に寄進をうけて作ろうとしたが、4枚しかできなかったとのこと。
良く見ると寄進者の名前が小さな字でびっしりと書き込まれている。

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内部も拝見させていただいた。

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750年以上も前に造られたそうだが、当時の技術の高さには目を瞠るものがある。

丁度夕日がいい角度で差してきた。

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「鎌倉や御仏なれど釈迦牟尼は美男におはす夏木立かな」
与謝野晶子によってこう詠まれた大仏さん・・・本当にいいお顔をしていらっしゃる。
by katabami03 | 2013-10-28 22:10 | 旅・山 | Comments(3)

まだまだ続く秋の展覧会シーズン。

台風は予想外に大したことがなく、ちょっと気抜けしてしまった。まあ大きな被害もなくてよかったよかった。
ということで今日も外回り。

先ずは古流協会のお仲間、理恩会の花展を拝見。

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宇田川先生は白木瓜に水仙を添えた上品な生花。
台風接近でお社中の皆さんも気をもまれたことだろうが、見る方もホッとするような花展だった。

続いて京橋に向かい、月風かおりさんの個展を拝見に行く。
場所は「東京スクエアガーデン」という新しいビル。いわゆる今風の商業ビルで、1,2階にモンベルが入っている。
個展会場はモンベル内にあるサロン。思っていたよりも広く、ここではアウトドア系のいろいろなイベントが開催されるのだろう。

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以前は一枚の紙の中にいくつもの要素を取り込んだ作品なども散見されたのだが、今回は主題を一つに絞り込んだ骨太の作がほとんどを占めていて、また、部分的には細密的な要素も加えられているなど、深化のあとがうかがえる作品展だった。


今日はこの二件を拝見。
その他に今月拝見したいけばな展も記しておきたい。

東京美術倶楽部で開催された古流松應会展では、日本間に設えられた生花の秀作の数々を堪能した。
家元・千羽理芳さんの花衣桁。

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花衣桁は、そこに生けられる花の一点一点にそれぞれ規矩があるので、個性を出しにくい設えなのだが、左上の大きく張り出した蔓梅擬(ツルウメモドキ)に一つの主張が窺える作品となっていた。

小原流東京支部の展覧会は、タイトルが「空間・花」と銘打ったものだけあって、広い会場を贅沢に使った作品の数々を楽しむことが出来た。

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家元、小原宏貴さんの作。

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小原流は文人花の流れを汲む流派だけに、珍しい植物や器、調度などにこだわり、独特の美意識をもった世界を造り出している。
家元はまだ若いが、将来は日本のいけばな界を背負う一人として嘱望されているだけに、小さくまとまらず、思いきった冒険をどんどんしてほしいと思った。


さあ、自分のトコの花展が近づいてきた。

入魂、です!
by katabami03 | 2013-10-27 23:05 | 展覧会・イベント | Comments(0)

二物を与えず・・・か。

近所の畑の一部に、垣根としてお茶の木が植えられている所がある。
以前は自家用として摘まれていたのかもしれないが、この地に越してきてからおよそ20年、今まで見た限りでは葉を摘んだ形跡が見られない。純粋に垣根として残されているようだ。

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お茶の木の花が咲き始めた。

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莟みは愛らしいのだが、開花すると下を向いてしまうし、その上花弁が小さくオシベばかりが目立つ。
椿や山茶花(サザンカ)の仲間ではあるが、余り観賞には適さない姿だな。


ここ2,3日で木々が急に色づいて来た。
近所で一番先に紅葉する満天星躑躅(ドウダンツツジ)。

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また台風が近づいてきている。
御用心を。
by katabami03 | 2013-10-24 22:24 | 食べ物・飲み物 | Comments(3)

捨てられない男。

展覧会が近づいてきたので倉庫に花器を取りにいく。その折、実家の引っ越しの時に机の周りにあった雑多なものを手当たり次第に放り込んでおいたダンボール箱が目についた。
中に何がはいっているのかすっかり忘れてしまっていたので、はたして何を入れたのか興味津々開けてみると、いやはや懐かしいものがごちゃごちゃと。
その中でも使えそうなものを持ち帰って来た。その一部がコレだ。

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未使用のチェックの鉛筆は中学生の時買ったものか。あるいは、もしかしたら小学生の時に買ったものかもしれない。
中学生になってからはシャープペンシルを使うようになったので、鉛筆はこんな状態で残ったのだろう。

青い一本はステッドラーの3B。
瀬戸で2年程陶芸家の内弟子をして、その後東京に戻って来て焼き物が出来なかった一時期、絵を描いたりしていたのだが、その時の名残りの一本。

西洋の剣の形をしたペーパーナイフ。これはやはり小学生か中学生の時にお土産か何かでもらったものだと思う。
当時、封書が来ることなどほとんどなかったので、多分これも実際に使ったことはなかったかもしれない。でもこういう武器系グッズは男児の心をくすぐるのだな。勉強机の引き出しにしまっておいたのはよ~く覚えている。

随分と長い歳月を経て、ようやく日の目を見そうなもの達。
とはいえこの鉛筆全部、死ぬまでに使いきることができるのかな。
by katabami03 | 2013-10-22 22:33 | 私は思う。(日々雑感) | Comments(2)

ここを越えれば秩父は近い。

昨日一生懸命仕事をして、今日はお休み。で、久々にチャリトレ。
目指すは名栗の里のどん詰まりにある「山伏峠」。
朝6時に目覚ましをかけたものの起きられず、家を出たのは9時を過ぎていた。ま、行けるところまでということで出発する。

名栗周辺には小中学生の頃遠足で来たところが数か所あり、また、子供達が小さい頃は度々川遊びに来たところだけに、自転車を走らせながらも様々な思いが去来する。

峠に差し掛かるところにある雑貨屋さんの前で一休み。

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店の扉にはローカル色満載のポスターがいろいろ。

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C級グルメ大会?
鹿とか猪って、そりゃC級じゃあないよ。

数日前に、どこだかで桜が咲いているというニュースを見た。
店の前の桜も狂い咲き?10月桜っていうのもあるので、どちらだろうか。

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雑貨屋さんから登ること30分、山伏峠に到着。

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この道は秩父へと続く、いわば裏街道みたいなものなので、よく整備されていたが、情緒的には今一つの感。

下りの途中から見た伊豆ヶ岳。この山も中学生の時に登った懐かしい山だ。

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もう2,3週間もすると、全山素晴らしい紅葉に包まれることだろう。
by katabami03 | 2013-10-18 21:41 | 運動 | Comments(2)

先輩の仕事。

先ずは草月の日向洋一先生の作品を見に天王洲に行く。
同じ場所での日向先生の個展は10年ぶり。前回は天王洲も再開発されて間もなかったせいか、近くにはサブウェイがあるだけで、ひどく殺風景なところだったが、今回行ってみると、見事に近代的な街になっていた。

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会場建物の外からでもわかる、圧倒的なスケールの作品が目に飛び込んできた。

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杉の間伐材を薄くスライスした「かなば」という素材を使った作品が二作。

「かなば」をくるくると巻いて構成した作品。

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もう一作は平面的に用いた作品。これは今までに見られなかった表現だ。

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天井まで6メートルほどはあろうかと思われる空間だが、いずれの作品も天井まで届きそう。その存在感に圧倒される。
これはまちがいなく日向先生の代表作になるだろう。


引き続き有楽町の国際フォーラムで松田隆作さんの展覧会を拝見。
会場はガラス棟の1Fにあるアートショップ。
ここでは、隆作さんはかれこれ4回くらい個展を開いているお馴染みの場所で、また、最近『いけばな組曲』という本を出版され、その記念も兼ねた個展でもある。

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今回はウィンドウにも作品が並べられていた。

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室内の作品は屏風のように立てかけられたドローイングと、床に、竹の粉を球状に固めたものをちりばめたインスタレーション。

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会場に置かれていた新しい作品集を拝見したが、いずれも隆作さんが自身の身を削るようにして緻密に積み上げてきた作品で、その気の遠くなるような作業の集積にしばし言葉を失う。


日向さんも隆作さんも、私がいけばなの世界に入ったときには既に一線で活躍中で、こうした先達の刺激を受け、その背中を追って来た。
そもそもお二人ともスタート時点からして全然高い所にいるわけで、どうあがいても追いつくべくもない存在だが、それでも離されまいと必死に追いかけてきたわけだ。ところがこの年になって、こんな風に再び大きく水を開けられるとは思いもよらなかった。

疲れた、なんて言っていられないな。



日向洋一展 「すべてのものはすぎまたはじまる」
  2013年10月15日ー11月1日  天王洲セントラルタワー1Fアートホール


松田隆作-玉響(たまゆら)
  2013年10月1日ー30日  エキジビション・スペースAPJ
by katabami03 | 2013-10-17 23:27 | 展覧会・イベント | Comments(0)

やけのやんぱち。

明日から「瀬戸内国際芸術祭」に行く予定だったのだが、改めて言うのも忌々しいこの天気だ。
当然だけど飛行機飛ばないよね。
10年に一度の大きさ、しかもまるでピンポイントでねらったかのように、あすの朝に関東大接近。宝くじでも買っておくんだった。
そんな訳で、今夜は家でやけ飲みだ。

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それにしてもスゴイ映像。本州丸のみ。まあここまでやられちゃぁ、諦めもつこうってもんだ。

しっかしなあ・・・、今回の瀬戸内は結構知り合いが何人も出品しているし、前回見れなかったし・・・何よりも3年前(4年前か?)にプレゼン出して落とされているので、まあ、その確認みたいな思いもあったし・・・。
ってことで残念度も中くらい。

くどいようだけど、なんだかんだ言っても自然はスゴイよ。
台風一つでこの大騒ぎ。
世界の数カ所で不作が続きゃあ、食物自給率40%そこそこの日本なんざぁ、たちまち飢餓地獄。
あー、酔っ払いの愚痴が始まりそう。
ってことで今夜はここまで。(お酒はもうちょっと飲むぞ)
by katabami03 | 2013-10-15 23:02 | 私は思う。(日々雑感) | Comments(2)

これも秋味。

知人から頂いた栗菓子。「足立音衛門」と古風な名前。
捨てがたい温か味がある包装紙に包まれたブツはズッシリとした重量感。

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カルピス醗酵バターって?
ま、そいつがかくし味なんだろう。

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切ってびっくり、栗がごろごろ。

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そういえば最近、あまり栗を食べていない。
子供達が小学校低学年のころは、学校が近くの栗栽培農家と契約していて、毎年栗拾いをさせてもらっていた。お土産として持ち帰って来た栗は、茹でたり栗ご飯にしていただいていた。
今年は久々に栗ご飯でも炊こうか。

ところで件の栗菓子、都内の百貨店でも取り扱っているところがあるようだが、お問い合わせはコチラ。

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by katabami03 | 2013-10-14 23:07 | 食べ物・飲み物 | Comments(0)

末広町。(高崎物語51)

スーパーの「ヤオコー」ができてからは、お昼は大概そこで調達している。
今日は久しぶりに、以前にもご紹介した日本そばの「すかや」に行く。

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「すかや〇店」、本店なのか支店なのか???
このたそがれた感じが好ましいのだな。

店の中には・・今だにこの電話が現役。

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このお店の周辺も以前と比べると少しづつ変わりつつあるが、あまり変わっていない地域も残っている。

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まだまだ空が広い。

高架に上がると榛名山が近い。
やや霞んではいるものの谷川岳も見えた。

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浅間山の活動は小康状態か、煙が上がっていなかった。

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爽やかな秋晴れの一日。
こんな陽気もつかの間、しばらくすると、また名物のからっ風が吹き始める季節がやってくる。
by katabami03 | 2013-10-13 21:38 | 高崎物語 | Comments(3)