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しらす三昧。

相模湾でしらすが豊漁とのこと。
で、鎌倉の腰越にしらすを食べに行く。

その名もまんま「しらすや」。
生しらすはちょっと苦みがあって、特別に「ん~~~~んまぁ~~~い!!」というほどのものでもないが、生しらすの丼というのを一度くらいは食べてみたいと思っていた。

あいにくこのところ漁が少ないらしく生しらす丼はやっていなかった。
大人はしらす三昧定食、子供にはしらす丼を注文して皆でつつきながら食す。

しらす三昧定食。しらすてんぷら、しらす佃煮(やや甘めの薄味で美味)、釜揚げしらす(豆腐にのっている)、たたみしらす、奥の小鉢が生しらす(生姜醤油でいただく)。ごはん(おかわり自由)、味噌汁、香のもの、果物。
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もともと淡白な味なので飽きることがない。どれも美味しくいただきました。

ここのしらす丼は玉子の黄身が乗っていた。以前鎌倉駅の近くで食べたのは温泉玉子だった.
risi的には温泉玉子に軍配をあげたい。ともあれ、まあ空腹のときはあれこれ調理したものよりも素朴なしらす丼が旨いと思う。シンプルイズベスト、だね。

店内は20人ほどで満席。早めに着いたのであまり待たずに座れたが、帰りがけには外に行列ができていた。
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一食で何十匹、いや、何百匹かな・・のしらすを食べたことだろう。
こんなに食べまくってもしらすに関しては資源の枯渇なんていう話は聞かない。ありがたいことだ。
くじらやマグロは食べれなくてもまあ我慢できるが、しらすが食べれなくなると辛いだろうなあ。
自然の恵みにひたすら感謝。
by katabami03 | 2010-09-30 22:43 | 食べ物・飲み物 | Comments(0)

播かれた種はどのように成長するのだろうか。

パラオの日本大使館から新聞のコピーが送られてきた。

一番上の写真がデモンストレーション光景。2段目はコンペティションに出品された作品。下の段は表彰式など、当日の諸々の写真。
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下の写真はワークショップの時になんとなく流れで、実際に実演しながら説明することになった時のもの。
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もうひとつはマリさんの息子、だいち君。
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この子もワークショップに参加したのだが、終了してからも、残りの花材を延々と生け続けていた。解散するまで4作くらい生けただろうか。
お祖父さんは伝説のダイバー、彼はパラオの「いけばなの父」になるのだろうか。
by katabami03 | 2010-09-29 22:48 | パラオ・シンガポールの旅 | Comments(3)

時には山にでも。

電脳友にして山の先達、山岳ライターの石丸哲也さん。
折々の花の写真や山にまつわる話などを楽しく拝見させていただいている。

最近新しい本を著したので拝見。
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中高年を対象にした山歩きの入門書で、これ一冊で山歩きの概要がほぼ網羅されている。
簡潔にまとめられた文章ながら、著者の山への愛情がそこはかとなく伝わってくる好著だ。

中高年に限らず、山歩きの初心者にお勧めの一冊です。
by katabami03 | 2010-09-28 22:10 | 旅・山 | Comments(0)

シンガポール編(4)

パラオ~シンガポールいけばな伝道の旅も残すところ二日となった。翌日は午前9時の便で帰るだけなので実質は一日。
シンガポールから成田への全日空便は午前便と夜発つ夜行便と二本あるそうで、午前便だと夕方には成田に着くので、翌日に稽古がある身としては余裕があるのでありがたい。
I.I.シンガポール支部の人たちは「シンガポールを案内したいので夜行便にしろ」と、しきりに勧めてくれた。ほんとうにありがたい申し出だったが、「かわいい弟子達が待っているから」と、丁重におことわりした次第。

さて最終日、朝早めにJCCに行き、裏庭で少しばかり花材を採取。棕櫚竹(シュロチク)やクロトン、ヤシ(アレカヤシ?)などを切る。
ここでもすごいポトス。今回は使わなかったが、タニワタリなどもふんだん。
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デモンストレーションは前日とは違うお客さんが来るのだから二日間同じで構わない、とのことだった。まあ流れに任せてやろうということで、特には考えていなかったのだが、昨日使わなかった器もあるし、同じ器でも全く違うものを生ける、というのも面白そうだし、何よりもプロの矜持。
ということで、全体の流れは昨日並みだが、花はバシバシ違うものを生けることにした。

パラオからこっち、南国の花を誰はばかることなくふんだんに使うことの快感。小さいものから大きいものまで、みなさん本当に興味深げに見てくれている。
花を生けることが楽しくて楽しくて、もう悪ノリするくらいテンション上がっちゃて、つくづく果報者だと思った。

今回の催しは日本大使館の企画だったので、デモ終了後一応挨拶に赴く。
その後場所を変えてワークショップ。こちらはI.I.シンガポール支部の要望で、30人弱の参加者があった。
こちらも和気あいあいとした雰囲気のなか、楽しく且つ真剣に花を生けた。
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こうして長いようであっという間の8日間が終わった。

海外のいけばな事情を覗くのもいいんじゃないか、当初はそんな思いで旅立ったのだが、パラオ、シンガポールと全く異なった環境であるにも拘わらず、両国の人達のいけばなに対する真剣な取り組み、異文化に対する熱い思い、そんなものを肌で感じた日々だった。
翻って日本。いけばなが衰退の一途をたどっている昨今、自分のやっていることがこれで本当にいいのだろうか、と常々自問していたのだが、今回の旅で、図らずも自分のやってきたことは間違いではなかった、と確信することができた。

伝道師としての役は果たせたと思う。
伝えること、それはまた鏡のように自分を映し出すものだということを発見した旅でもあった。


おわり
by katabami03 | 2010-09-27 22:53 | パラオ・シンガポールの旅 | Comments(4)

シンガポール編(3)

シンガポールの熱気にしばし気圧され気味であったが、3日目は気合を入れなおして朝から戦闘モードに切り替える。日本のいけばなの精髄を見せちゃる!!!

デモンストレーションの会場は「ジャパンクリエイティブセンター(JCC)」というところで、日本大使館が日本文化の紹介、発信の拠点としているところ。
泊っているホテルからは徒歩3分ほどで、日本大使館も至近にある。
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与えられたデモンストレーションの時間は1時間半。当初は4~5作程度と考えていたのだが、思いのほか気持ちをそそられる器をたくさん借りられたので、この際時間の許す限りたくさんの作品をお見せしよう、ということに方針変更。

日本で作っていった資料がうまく映し出されなかったりといった不手際はあったが、最初の30分程は話をしながら実演をまじえ、古典花から現代的な花まで、後半はひたすら生けまくった。
何作かは翌日まで置いておくということで、会場脇に展示。
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大きい作品も喜ばれたが、ポラオでも受けた作を模して小品を一作。
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せっかくシンガポールに来たのだからマーライオン位は見ておきたいと思っていたのだが、ありがたいことに、この日の夕方に連れて行っていただいた。

「世界の三大ガッカリ」などと揶揄されるマーライオンだが、どうしてなかなか見ごたえあるぞ。
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海にむかって勢いよく水を吐いているのは新作。三大・・・などと言われるので大きく作り直したものだそうで、もともとあったものは後ろのほうにひっそりとたたずんでいる。
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旧マーライオンの後ろに見える観覧車は世界一大きい「シンガポールフライヤー」、ゴンドラ一台になんと30人のれるそうだ。
付近にはモニュメンタルな建物がたくさんあって、見あきることがない。
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右側のドリアンのような建物は「エスプラネード」。劇場や音楽ホールなどが入っているそうだ。
マリーナ湾の向こう側にあるのが「マリーナ・ベイ・サンズ」。
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海に面している建物がカジノ。3棟の建物がホテルで、一番上に横たわっている部分がスカイガーデン、空中庭園となっているそうだ。
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振り返ると中心街の高層ビル。
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マーライオンの並びには海に面してたくさんの飲食店が並んでいる。
そのうちの一軒でビールを飲む。
つまみに出てきたイカのフライなどがとても美味しかった。このあと海鮮鍋のお店に行く予定だったが、ビールをお変わりするうちに移動するのが面倒臭くなってきて、ここで夕食を済ませた。

こうしてデモンストレーション1日目はつつがなく終わった。

つづく
by katabami03 | 2010-09-26 22:16 | パラオ・シンガポールの旅 | Comments(2)

シンガポール編(2)

シンガポール2日目。
前日睡眠不足だったにも拘わらず、速く目覚めてしまった。
小心者なので展覧会やイベントの前はいつもぐっすり眠れない。それでも熟睡はしたみたいで寝覚めはサッパリ。
シンガポールで最初にしたお仕事、コレだ。
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今回は手荷物だけで来たので、詰め込んでおいたシャツのしわをのばす。アイロン、アイロン台備え付けとは良くできたホテルだ。

朝食後に少し付近を歩いてみる。
目の前がオーチャード・ロードという通りで、日本でいえば銀座通りのようなところ。両側にショッピングモールやブランド店が立ち並んでいる。
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伊勢丹が入っている建物。巨大な円柱。
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昨夜夕食をご馳走になったレストランが入っているショッピングモール。
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総ガラス張りで、夜は全面に青いライトがともって幻想的な美しさを醸し出す。

デューティーフリーショップ?
店の前の車寄せがなんと2車線。道路ではない。
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テラスのようなコーヒーショップなどが数軒あって、ここで朝食をすます人も多いようだ。
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道路わきの植え込みもエキゾチック。
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日本の棕櫚’シュロ)と同じかと思ったら柄のところにトゲがびっしり!
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イギリスの影響?二階建てバスや2連のバス。
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市内観光バス。
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ゴミのない街と聞いていたが、あるところにはある。
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どこにでも不心得者はいるものだ。とはいえ、美しい街であることに変わりはない。
こんな清掃車が。
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板根の街路樹はいかにも南国。
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この日の予定はデモンストレーション用の器の選定と花材の買い出し。
I.I.シンガポール支部のバイオラさんと昨日空港に迎えに出ていただいたYさんとともにバイオラさんの家に向かう。
バイオラさんはインテリアデザイナーとのこと。家はもとより素晴らしい家具調度にしばし感嘆。
器はすでにYさんや元支部長のグレースさんからお借りすることになっていたが、ここでも数点お借りすることにした。

花市場は3軒(3か所)ほどあり、街の広さと比すると構えは大きいといえよう。花の需要は多いのだろう。
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昨年香港でみたのと同じように、全て10本か20本単位。
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お昼御飯はバイオラさんが子供の時からあるという、シンガポール名物チキンライスのお店に連れて行ってもらう。
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ご飯にゆでた鶏肉をのせて、好みのたれをかけて食べる。
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醤油やトウガラシやニンニクなどだが、これを混ぜて作るたれがめちゃくちゃ旨い。
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食後に近くの甘み処でドリアンのケーキを食す。
スポンジ台の上にドリアンの果肉を練ってペースト状にしたものがのっている。
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ドリアンだと知らなければ、ちょっと風味の変わったカスタードクリームみたい。混ぜ物はしていないそうだが臭いはまったく気にならなかった。

再び花市場に戻り、先ほど選んだ花を積み込んで会場となるJCCに運ぶ。JCCについては後ほど詳しく説明しよう。

その日の晩はI.I.シンガポール支部の皆さんとともにウェルカムディナー。
50階建て位のビルの上にあるレストランで中華料理をご馳走になりながら歓談するも、みなさんしゃべるのが早くて圧倒されてしまった。思えばパラオは全体マッタリしていて、しゃべるスピードもわりとゆっくりだったのだろう。そのテンポに馴染んでいたせいか、戸惑いを隠せぬrisiであった。

つづく
by katabami03 | 2010-09-25 23:51 | パラオ・シンガポールの旅 | Comments(0)

シンガポール編(1)

パラオからシンガポールまでは直行便があればほぼ赤道沿いに西に向かって、多分3時間くらいなものだろう。
ところが移動は至って不便で、最短距離で飛行機で移動する場合はパラオ→グアム→マニラ→シンガポール、というコースなのだそうだが、その場合は離発着時間の都合からマニラで一泊しなければならないらしい。
結局最短時間で行けるのは何と一度成田に戻ってそれからシンガポール行きに乗るというコースなのだそうだ。

そんなわけで夜中の2時過ぎにパラオを発ち約1時間半でグアム到着、グアムで約4時間待ちで成田行きに乗る。成田までは約4時間。成田で約1時間半待ちでシンガポール行きに乗る。そして目的地のシンガポールまで約7時間。
機内と待合室でほんのすこしウトウトとした程度で、この寝不足は翌日まで尾を引くかなあ、と思っていたが、気持ちが昂ぶっていたのだろうか、思ったよりも体調は良かった。これは本当に意外だった。

9月13日の夕刻に無事シンガポール空港に到着。
いかにも南国の空港といった風情。
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もうじきF-1のレースがあるらしい。
空港にF-1カーが展示されていた。ここシンガポールもモナコのよう公道をサーキットにしたレースが展開されるそうだ。
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空港にはいけばなインターナショナル・シンガポール前支部長のグレースさんと今回通訳をしていただく保田さんが迎えに来てくださり市内に向かう。
空港から市内に向かう道は片側4車線、高速道路の様な道が市内まで続く。(市内も道はかなり広い・F-1レースが出来るのもむべなるかな。)

市内の中心部に最近出来たという新しいショッピングモールのなかにあるレストランで夕食をごちそうになる。
移動疲れであまり食欲はなかったがどれもとても美味であった。デザートの杏仁豆腐がちょっとめずらしかった。
日本で食べている杏仁豆腐とちがって暖かくてスープのよう。味は杏仁豆腐なのだが見た目は豆乳、あるいはちょっと濃い目の甘酒のよう。
後日聞いた話では、日本で食べているのは杏仁ゼリーで本当の杏仁豆腐はこうした液状のものをいうのだそうだ。

ともあれこうして長旅の末にシンガポールにたどり着いたわけだ。宿に入って靴を脱いだ時の解放感!
とりあえず翌日からのことはちょっと横に置いといて、ストンと深い眠りに陥った。
by katabami03 | 2010-09-24 21:54 | パラオ・シンガポールの旅 | Comments(3)

パラオ編(4)

今回は旅程が非常に詰まっており、わざわざパラオ、シンガポールという未踏の地に赴いたにも拘らずほとんど現地を見て歩く時間がなかった。
そんななかでも、パラオ4日目だけは幸運にも午前中に予定が入っていなかったために、BTA(今回のイベントを企画した団体)のマリさんがパラオの観光地(といっても手つかずの自然のまま)の一つ、ロックアイランドに連れて行ってくれた。
途中ゼロ戦が沈んでいるところを見たりしながら約40分、ロックアイランドに着く。このあたりは大小の島が複雑に入り組んでいて、様々な景観を作り出している。

・・以下余談。
これも大使に聞いた話だが、マリさんのお父さんと言う人は『地球の歩き方』にも載っている伝説のダイバーと言われている人だそうで、パラオの数々のダイビングスポットを発見、開拓した人だそうだ。
マリさんの話では、お客さんがいる時は時々ガイドもするらしいが、今は農業に入れ込んでいて、畑を切り開いて枝豆やら果物やらを作っているそうだ。
これも余談だが、パラオは食物のほとんどを輸入に頼っているそうだ。もともと農業というものがなかったのだろうが、一年中気候が変わらず水に困ることもない土地柄、その上有り余るほどの土地(ジャングル)があるのだから、自国内で十分新鮮な野菜を作れるだろう。
主要産業は観光とのことだが、日本などから農業指導の人材を派遣して農業を根付かせれば、あらたな産業もうまれるのになあ、なんてことを思った。(マリさんのお父さんは先見性があるのかなあ。)

で、ロックアイランドだ。
ロックアイランド(正確にはロックアイランズ?)の中に島々に囲まれて入江のようになっているところがある。ミルキ-ウェイとよばれていて、海の色が抹茶ミルクみたい。
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このあたりの島は石灰岩でできていて、それが海底では泥状になっているので、海の青さと入り混じってこんな色になっているらしい。
モーターボートの運転手のウェイ君が潜って泥を掬ってきてくれた。
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陶芸の釉薬にしたいようなキメの細かい石灰だ。これでドロパックをするそうだ。
腕に塗ってみたが、乾くまでまたなければ効果はないとのことで、残念ながら洗い流して先を急ぐ。
石灰岩で出来ているのでいたるところに浸食された崖がある。
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途中にはこんな島も。
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島にボートを寄せて泊ると、水は言葉に尽くせぬほどの透明感。小魚がチョロチョロしているのが手に取るように見える。

この日は午後にデモンストレーションを控えていて、さらにこのあとシンガポールに回らなければならないので、水に入るつもりはなかったのだが、この光景を見てしまってはもうガマン出来ず、ウェイ君のシュノーケルを借りて飛び込んでしまった。
島の縁は波にえぐられているのだが、切り立つ島の崖の延長がそのまま海底に、ほぼ垂直に落ち込んでいて底が見えないのでちょっとあせった。波でえぐられているところに魚がウヨウヨいて、水が透き通っているのでかなり遠くの魚まで見える。
ほんの10分ほどだったが、パラオの海の美しさに魅了されたのだった。


さて本題のデモンストレーションだ。

まずデモに先立ち、コンペの審査を行う。
昨年から初めたフラワーアレンジのコンペで、今年はそこにいけばなのデモンストレーションを加えたわけだ。
審査風景。中央はパラオ大統領夫人、その左の浴衣姿が日本大使夫人。
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会場はナショナルミュージアムとのことだったが、これも野外の特設ステージ(?)で行われた。
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日本の気候風土の特徴、いけばなの歴史の概略などを説明、ごくシンプルな投げ入れから始めて徐々に現代的な作風に移行。

ジャングルで採ってきた蔓を使って。
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この写真の後ろに映っている家について再び余談。これも大使から聞いた話。
パラオでは日常の主だったことどもは大体女衆が取り仕切って決めるそうで、男は口出しをせずに尻に敷かれているような状態だそうだが、大事な案件だけは男衆が決めるそうで、この家はそんな時集まる集会場なのだそうだ。
因みに家の造りは間口に比べて奥に細長く、間口が5mくらい、奥行きは25mくらいで高床式の板敷き、なかに三か所囲炉裏のようなものが切ってあった。女のひとは入ってはいけないそうである。

・・・とまあこんなことで無事終了。
この後審査発表などで盛り上がり、夜は更けていくのだった。

この晩はマリさんのお母さんが切り盛りしている「カープレストラン」で晩御飯をごちそうになった。
マリさんのお母さんは広島出身なのでカープファン、それでこんな名前を付けているらしい。
またまた余談であるが、パラオにはカープ島というダイビングスポットがあるそうで、もともと名前のない島だったのをマリさんのお父さんとお母さんが名前を決める時に、お父さんはジャイアンツファン、お母さんはカープファンで、たまたまその年にカープが優勝したのでカープ島にしたとのこと。曲がり間違えばジャイアンツ島になっていたのだろうなあ。

ココナッツを初めて飲んだ。
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臭いも癖もなくカルピスを限りなく薄くしたような味。

昼間に水をたくさん飲んだためか食欲はイマイチだったが、ご飯に味噌汁冷や奴をいただく。マグロとシャコ貝の刺身。シャコ貝は淡白で歯ごたえ十分。ミル貝みたいな食感だった。
マングローブ蟹も出していただいた。おいしかったけれどたくさん食べれなかった。返す返すも残念。
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パラオの人たちはみんなふくよかで、男の人は総じて無口。ちょっと見怖いのだけれど、シャイなだけだそうだ。そのつもりで話をすると確かに素朴な人たち、といった感じ。
パラオは日本も含めて数々の国の統治下にあった国だが、民族の存亡にかかわるようなひどい侵略をうけていないからなのか、日本人に近い人の良さみたいなものを感じた。

そこここに残る手つかずの大自然、そこに住まう素朴な人々。
世話になった大使館のFさんが「ここは秘密にしておきたい場所」と言っていた言葉が印象的だった。


Fさんに送っていただき夜中にコロールの空港に行く。カープレストランのお母さんに作っていただいたおにぎりを食べ、2時過ぎの飛行機でパラオをあとに、次の目的地シンガポールに向かった。



パラオ編 -終ー
by katabami03 | 2010-09-23 21:42 | Comments(5)

パラオ編(3)

パラオに着いて3日目。この日は午前と午後の二回ワークショップを行う。
場所はコロールにあるナショナルミュージアム。といっても館内ではなく、隣接したコーヒーショップの前のテラスのようなところ。屋根の下ではあるが屋外なので暑い。
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パラオ日本大使館の藤野さんが写真をたくさん撮ってくださったのでご紹介しよう。

現地の花を現地の物を使って生けるということで、器は竹を切ったものとヤシの実。
花止めをどうするのか心配だったのだが、意外な工夫がよういされていた。
コレだ。
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コレも。
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器の中に白いものが詰まっているのがおわかりだろう。
これはバナナの茎の芯の部分。柔らかくて水をたっぷり含んでいるので、ここに花の茎を刺すだけで思った角度に固定出来るって寸法。うまいこと考えたものだ。

小1時間ほどで全員生け上がって記念撮影。
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この日のお昼は大使館側のご接待にあずかる。
見晴らしの良いレストランで大使ご夫妻と会食。
大使はとても気さくな方で、パラオについていろいろなお話を聞かせていただいた。何しろ日本を発つ前はせわしなくて、パラオに関する情報をほとんど持たないままに来てしまったので、とてもありがたかった。

さて午後の部。
みなさん熱心で、ちょっとしたデモをすることになったりした。
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こちらも最後に記念撮影。
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パラオの皆さんの作品を数点ご紹介しよう。
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ドッと疲れた一日だったが、充実感もひとしお。
雲の色が刻々と変わっていく。
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がんばったご褒美、ホテルのビーチで素晴らしい夕焼けを見ることができた。
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つづく
by katabami03 | 2010-09-22 22:42 | パラオ・シンガポールの旅 | Comments(6)

パラオ編(2)

パラオは大小合わせて約300の島からなるそうだ。
パラオ国際空港は最大の島、バベルダオブ島にあるが、もっとも人口が多いのがコロール島。
今回泊った「パラオパシフィックリゾート(PPR)」はコロール島のとなりのアラカベサン島にあり、東急が手掛けたリゾートホテルとのこと。日本人スタッフもおり、朝食の時など沖縄あたりと勘違いしそうなくらい日本人観光客がウジャウジャいる。
コロール島とアラカベサン島は橋でつながっているのだけれど、橋といっても四万十川にかかる沈下橋みたいで、海面から1メートルくらいの高さしかない。両側は海といっても島に囲まれた湾内のようで波もなく、嵐が来ても波に洗われることもないそうだ。

PPR入口と玄関からロビーを眺めたところ。
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部屋はコンドミニマム風で渡り廊下でつながっている。
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部屋からの眺め。
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スコールが去ると・・。
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PPR内には様々な花が植えられていて楽園の趣。
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観葉植物はほぼ野生に近い。
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木に絡みつくポトス。大きいものは40センチくらいある。
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2日目は今回のワークショップとデモンストレーションを企画した「Bealau Tourism Association(BTA)」(観光協会みたいなものか?)のトーバさんマリさんとともに花材採取に行く。

当初は花市場のようなところに行くのかと思っていたのだが、パラオにはそのようなものはなく、そもそも花はそこいらへんから切り取ってくるもの、という感覚みたい。何しろ一年中気温がほとんど変わらないので、花は一年中咲いているわけだ。
ちなみに花屋は一軒だけあるそうなのだが、そこで売っているのはバラとかカーネーションといった、この国には生育していない花だとのこと。まわり中花だらけなのだから特別なことでもない限りそのような花を買う必要もないのだろう。

さて花材採取。先ずは最大の島バベルダオブ島に行く。
この島には空港と現在の首都マルキョクがある。しかし人間はコロールに集中しており、全島ほとんど手つかずの自然(まさにジャングル)に覆われている。
道の両側はジャングル。
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以前は首都はコロールにあったのだが、4,5年まえにマルキョクに移転したのだそうだ。

以下大使と会食した折に聞いた話。
この国は大統領制だが今でも酋長というのが何人かいて、中でも二人の大酋長がいるのだそうだ。で、数年前までは南の大酋長のテリトリーであるコロールに首都があったので、次は北の大酋長のテリトリー内ということでマルキョクに移転したとのこと。
バベルダオブ島はほんとうに何もないような島だけれども、政府の関係機関はマルキョクに移転しているので、政府関係者のほとんどはマルキョクまで毎日通勤しているそうだ。なんだかとても悠長な話。でもこれがパラオなんだな。

山の上からマルキョクをのぞむ。といってもあまり街らしい姿は確認できない。中央から左にかけて少しくぼんでいる当たり。
左方にちょっと白く見えるのが大統領府(?)。アメリカのホワイトハウスを模しているそうだ。
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さて花材だが、自然の蘭の一種や羊歯(シダ)類などの葉を採取。
日本の花屋さんで売っているタマシダの類などは正しく雑草のように生えている。

羊歯を刈るマリさん。
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野生のヘレコニア、残念ながら花は終わった後。3~4mの高さ。
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地面近くには食虫植物。
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形のいいものをゲットしてご満悦のトーバさん。
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蔓はあるか尋ねたらたくさんあるとの事だったので、用意してあるのかと思ったら、なんとジャングルから切り出すのだという。
で、注意してみていると・・・あるんだな蔓が。
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蔓を引っ張るマリさん。
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ヘレコニアやジンジャーなどの花は人家の近くに植えてあるのをいただく。
切ってもすぐに生えてくるそうなので、バシバシ切っても誰にも咎められない。
これは20本くらい切った。
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クロトンの葉。日本では葉っぱ一枚一枚をバラで売っているが、ここでは豪快に枝ごと2メートルくらいの長さで切る。何本も。
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こうして車の後部座席一杯の花材を切り出した。
自然または自然に近い状態の草花をこんな風にバシバシ切るなんて先ず経験できないことだろう。

今夏は日本も暑かったがパラオもかなり蒸し暑かった。汗だくで結構消耗したけれど面白い経験だった。あすのワークショップ、明後日のデモに向けて速く休むことにしよう。

つづく
by katabami03 | 2010-09-21 18:45 | パラオ・シンガポールの旅 | Comments(4)