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リシノメ(10)

一昨日先延ばしにした「東京美術倶楽部」に行ってきました。
新橋というよりも地下鉄の御成門駅に近く、あのあたりの幹線道路沿いは、統一性は無いものの、それなりにスッキリとしたビル街ではあります。

R15、浜松町寄りから新橋駅方面を望む。
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表通りから一筋中に入ると、新橋に近づくほどに、○○事務所だの○○商事だのといった中小の会社がひしめき合い、その合間に小さな喫茶店が散見される。以外に酒屋が多い。
さらに新橋に近づくと、飲み屋と食べ物屋増え、駅から3~5分以内は居酒屋、スナック、小料理、赤提灯のてんこ盛り状態。新橋烏森口はサラリーマンの聖地といった感じだなあ。
とはいえやはり時代の流れか、少し離れたところではそこここで建て替えが進んでいる。三方を空き地にに囲まれた小料理屋なんぞがポツネンと残っている風景はどこか寂しげでせつない。
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ひるがえって私が生まれ育った街、池袋。ここも次々に建て替えが進み、ある意味ではきれいな街になっているのだが、他所と似たり寄ったりで、その町が持っていた個々の顔みたいなものが失われて行くようだ。
駅の反対側(汐留・銀座口)はすっかり変わってしまったが、こちらはそうすぐには変わりそうも無い。駅近くの飲み屋街、今夜も様々な人生が流れる。新橋烏森口よ永遠に!おもわずそう願ってしまうのであった。
by katabami03 | 2007-06-29 22:45 | リシノメ | Comments(0)

根性なしさらしてもうたぁ。

暑い暑い一日でした。
事務所で雑用を済ませてからサンシャインでお昼を食べ、その後、先日告知した「美のかたち こころの器」展を見に資生堂ギャラリーへ行く。
いけばなのトップバッターは千羽理芳先生。軽やかななかにも芯の通った、千羽先生らしい作品だった。
新橋から御成門の方へ10分ほど寄ったところに東京美術倶楽部という、展示会や茶会、花会などによく利用されている場所がある。急ぎではなかったが、そこに行く用事があったので、ついでに回ることにした。
新橋駅からおよそ100m程の所に壁中品書きだらけの立ち飲み屋があった。そこまで来たらもう暑くて急に気力も失せて、行くのやめにした。(先延ばししただけ・・・。とんだ根性なしでした。)
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新橋・汐留口はすっかり変わってしまって久しいが、反対側(烏森口・日比谷口)は昔と変わらないねえ。汐留の方はどーもシックリこない。昔の新橋っぽさが残っているほうのが、やっぱ落ち着くね。


 鳩、続報

池袋地下道の鳩が今日もいた。どうやらあそこに住み着いているようだ。自分の置かれている状況を十分に認識しているようだ。近くには立ち喰いそば屋やパン屋などもあるので食べ物には不自由しないだろう。
鳩というと、上野公園や神社仏閣の境内でせわしなく歩き回っている姿が思い浮かぶし、伝書鳩のように数百キロも飛んでいくやつがいたりと、どちらかといえば開放的、健康的イメージだが、地下道に住みつく鳩=暗い、不健康といった感じがする。
が、しかし考えてみれば人間にだって何年間も外に出ないやつだっているのだから、そんな鳩がいたって決して不思議ではない。イメージだけで語られては、当鳩にしてみれば「大きなお世話」なんだろうなあ。
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この鳩、1mくらいまで近づいてもまったく逃げようとしない。北朝鮮あたりだったらとっくに焼き鳥にされていることだろう。
衣食足りて世は事も無し、何とも間延びした平和な一光景である。
鳩=平和、・・・妙なところで納得した。
by katabami03 | 2007-06-27 23:12 | Comments(0)

睡蓮

睡蓮が咲きました。

火鉢に水を張ってメダカを飼っている。昨年睡蓮を買ってきて入れておいたら次々に花を咲かせて、ずいぶん楽しませてもらった。そのまま放ったらかしにしておいたのだが、今年はなかなか芽が出ず、もうダメかと思っていた。その後やっと芽が出てなんとか浮き葉も育ち、ついに花が咲いた。昨年よりも一回り小さい。栄養不良なのかなあ。
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睡蓮は「水蓮」と表記されることがあるが、正しくは「睡蓮」。古くは「ひつじ草」などとも呼ばれていた。これはひつじの刻に花を咲かすからだという。ひつじの刻って何時ごろか知らないけど、要するに昼に花が開くってこと。夕方には閉じて、翌日昼になるとまた開くという律儀な花です。
蓮は花も葉も茎の部分を輪切りにするとレンコンと同じように穴が開いています。睡蓮も同じように穴が開いているんですよ。
つくづく自然の造形の妙味を感じます。
by katabami03 | 2007-06-26 23:12 | 草花 | Comments(0)

リシノメ(9)

なんでここに鳩がいるんだ?
ここは池袋の地下道、JR券売機前。どこから紛れ込んできたのだろう。この鳩、自分の置かれている状況が分かっているのだろうか。その上人を恐れる気配も無い。
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もう三十年以上前になるだろうか、2㎞程離れた所にある護国寺の山門が解体修理された。その時にそこをねぐらにしていた鳩が大挙して池袋駅前に移住してきた。当時駅前には足の悪い靴磨きのおじさんがいて、近くのパン屋から食パンのみみをもらってきては鳩にあげていたものだ。以来護国寺に戻ることなくず~っと住み着いている。
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鳩はなんで平和のシンボルになったのだろう?益鳥か害鳥か、といえば、どちらかというと害鳥のような気がするのは私だけだろうか。
世界中を見回すと、私の知っている範囲でも鳩を食用としている国は結構多いように思う。平和のシンボルがガツガツ食されている、というのも何となくビミョー。
鳩を食する民族の人がこんな光景を見たら、「ん~、うまそー。」と思うのだろうか。

おまけ
今日はこんなのが留まってました。
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ブリキ細工かレゴみたい。色合いもなかなかのモンです。
by katabami03 | 2007-06-25 22:46 | リシノメ | Comments(0)

リシノメ(8)

昨日高崎線や宇都宮線で大変なことがあったのを朝刊で知った。
原因は、運転手が何かに気を取られて何かに気がつかず、それでパンタグラフが何だかで電線が切れて停電したらしい。・・・ン、これでは読者に正確な事実が伝わらないではないか。新聞はちゃんと読みましょうね。

そうしてみると、電車ってえのは上にも下にも色んなものがゴチャゴチャとあるものだ。
写真は新宿駅のとあるホームから見た線路。暗号のような→やら数字やらがあるはあるは。それに電線みたいなのがウヨウヨ這いずり回っている。素人には理解不能。
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もしこれらの線の一本でも切れたとしたら、昨日のようなことがおこるのだろうか。よくもまあ毎日何事も無く無事に過ごしているものだと、逆に感心してしまう。
電線がたった一本切れただけで4,5時間も止まってしまうのだから、たとえば大地震のようなものが起こったら、復旧するまでに何日もかかってしまうのだろう。そんな状況で無事に家に帰りつくことが出来るのだろうか。

閑話休題、私の弟は時々池袋から清瀬の自宅まで歩いて帰っている。20数キロ、何とまぁ酔狂な、と思っていたが、自宅まで歩いて帰るってーのは経験しておいた方がいいのかもしれない。でもいきなりでは体を痛めてしまいそうだ。先ずは体力作りか。
やはり何事も体が資本・・かね。
by katabami03 | 2007-06-23 22:00 | リシノメ | Comments(0)

馬引沢峠越え

梅雨入りしたとたんの好天続きだったが、やっと雨が降った。
昨日の時点で予報は雨。今日は仕事は休みだし、久しぶりに雨の中を歩きたいなあと思い、いろいろと思案を巡らした。というのも、私は休みでもカミさんに仕事が入っているので、子どもを学校に送り出してから、末息子が帰ってくる2時30分までに家に帰ってこなくてはならない。当然近場に限られる。狭山丘陵あたりも考えたが、中年のオッサンが平日の昼間に雨の中を一人でトトロの森を歩いている姿、ってやっぱりどこか不気味だ。
道路地図を見ていたら、関東平野の西端、これから徐々に山が高みを増していく、まさにその末端の、青梅と五日市の間に峠がいくつもあるのを発見した。秋川街道のように車が行きかうような道もあるが、峠の名前だけ書かれていて、道があるともないとも分からないようなところがある。マピオンで調べてみたら山道がついているではないか!
古い山岳紀行に「十文字峠越え」という名文があるが、それに習って「馬引沢峠越え」に決定。

家を出た時はまだ雨は降っていなかったが、青梅に着く頃は丁度良い降り具合。駅ではバカボンのパパがお出迎え。
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このあたりの石垣はみんなこんな感じ。多摩川からせっせと運び上げたのだろう。
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小雨に煙る街と低い山並み。
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多摩川を渡り「釜の淵公園」のすこし上、お地蔵さんのあるところから林道に入る。ところどころに苔むした石垣があり、この道がかつては交易・生活路であったことを髣髴とさせる。
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林道が途切れるあたりからはブナやナラ類の自然林になる。
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1時間ほどで馬引沢峠に到着。
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ここから五日市方面に下る予定、が、何と道が・・・ない!!!
正確には、あるのだろうがフェンスに阻まれて行けない。この標識(???)。笑っていいのか怒っていいのか・・・。
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これはかつて青島幸男が都知事だった頃に問題になった「二つ塚産廃処理場」のフェンス。処分場の存在は地図で確認していたが、まさかこんなに広くて、なおかつ尾根に沿ってず~っとフェンスが巡らされているとは知る由も無かった。思わぬところでゴミ問題と直面した。
五日市方面に下るにはかなり遠回りをしなければならないようで、制限時間以内には帰れそうに無い。かといって最短路で青梅方面に戻るには早すぎる。標識を見ると少し先に「天狗岩」というのがあるようだ。とりあえずそこまで行ってみよう。。
馬引沢峠から歩くこと約30分、小さな岩稜が突き出たようなところに到着。「天狗岩」・まさに天狗様が下界を睥睨しそうなところだ。谷から湧き上がる霧、う~ん、幽玄。。。
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馬引沢峠に戻り下りにかかる。
じきに植林帯に入るが、このあたりの樹林は比較的良く手入れされている。植林された針葉樹林帯は暗鬱で好きになれないが、自然林とはまた別の美しさがあることも事実だ。
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ヒノキも2尺を越えると風格が備わってくる。
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この橋、山仕事の人が利用するのだろう。良い格好だ。
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ゴールは宮ノ平駅。制限時間いっぱいでした。
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近場の「峠越え」、また新しい遊びを見つけてしまった。今回は越すに越されぬ「馬引沢峠」だったけどね。
by katabami03 | 2007-06-22 22:24 | 旅・山 | Comments(0)

楠(くすのき)

池袋東口駅前には1970年頃まで木は一本もなかった。1960年代後半に駅前からの都電が廃止され、それからしばらくして歩道部分が拡張された際にたくさんの木々が植えられて現在のような姿になった。これらの木々は豊島区内の各所から持ってこられたものと思われる。
私が幼少期に遊んだ近くの公園からも何本か供出された。まだか細いような欅だったが、それらが無くなった公園を見て、「随分ひどいことをするなあ」と思ったものだ。けれども今、見事に成長した木々は道行く人々に緑陰を与え、春夏秋冬街に潤いをもたらしている。その姿を見て、己の不明を恥じる。と同時にこの計画をたて、実現させた当時の担当の方々に心から賛辞を送りたい。(「グリーン大通り」って名前、これはちょっと、ねえ・・・。惜しいなあ。)

ビルの5,6階まで達する並木。
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この楠は信号待ちの雨宿りに最適。
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これらの木々、樹齢40~50年といったところか。100年後、200年後の姿を見てみたいものだ。
by katabami03 | 2007-06-21 22:33 | 樹木 | Comments(0)

舞妓Haaaan!!!

我が家の近くには大きな映画施設が三箇所ある。
一番古いのが「立川シネマシティー」。4、5年前に「シネマ2」が新たに増設された。以前はよく見に行ったが、最近では昭島にある「モリタウン」というショッピングモールに隣接した「ムービックス昭島」に行っている。つい最近武蔵村山の日産のあった跡地に「ダイヤモンドシティーミュー」という大きなショッピングモールが開店して、その中にも映画施設が入っている。(こちらは未見)
情報誌を買って単館上映の作品まで見に行くというほどではない、そこそこの映画好きにとってはまことに恵まれた環境である。

というわけで本日は表題の映画を見てきた。
書き出せばいろいろとあるが、ま、この作品、どーたらこーたらクドクドいわず、とにかく笑ってスッキリしたい人はぜひご覧ください。阿部サダヲ怪演!
by katabami03 | 2007-06-20 23:36 | 映画・演劇 | Comments(0)

旧友

昨日は銀座松屋画廊と新橋演舞場近くの「工芸いま」、二ヶ所で作陶展を見てきた。
松屋は竹村豊徳君、工芸いまは臼井和成君。二人とも三十数年前に瀬戸の加藤春鼎先生の下で共に作陶修行に励んだ仲間だ。私はいけばなの世界に入ったが、二人は早々に日本工芸会正会員になり、現在は伝統工芸の中堅作家として活躍している。
武村君は春鼎陶房に入る前年に瀬戸の窯業訓練校を卒業しており、職人的な轆轤の技術をベースにした繊細な印花による加飾の作品や焼き〆の作品がメインの仕事だが、今年はさらに白磁を試みるなど、貪欲に挑戦を続けている。
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臼井君は当初は鉄釉が主だったが、その後織部釉に象嵌を施した独自の境地を開拓し、さらなる探求を続けている。元々愛知芸大彫刻科を出ているだけあって、近年では彫刻的なフォルムの作品を発表し始め、今後の展開が楽しみだ。
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夕刻臼井君と二人で久々に焼き鳥屋で一献傾けた。お互いに年をとったものだなどと言いながらも、しばしタイムスリップしたような錯覚に囚われた。

青春の一時期、苦楽を共にした仲間とはいいもんだ。
by katabami03 | 2007-06-19 19:37 | Comments(0)

爽やか、粕谷尚弘。

粕谷尚弘君の初個展を見てきた。

丸井中野店の1,2,5階に展開された作品はどれも混ざりっけなしの、透けるようにピュアな印象。若者の純真な一途さが素直に感じられ、とても心地よかった。
1,2階の作品は流派のお家芸、青竹とザックリと編みこんだ籠風オブジェに季節の花をアレンジしたインスタレーション。ここ数年、明弘先生(一葉式家元・尚弘君のお父さん)のアシスタントをこなしているだけあって、そつなくすっきりとした仕上がっていた。
5階の作品は完成度という点では若干気になるところはあったものの、久しく待ちわびていた「期待のニューフェイス」の誕生を感じさせるものだった。私のようなオッサンがいまだに若手と言われているんですよ、華道界って。「若いやつ、何やってんだよ!」っていつも思っている。今回の作品を見て、「ああ、仲間が一人増えた。」と、心底嬉しくなった。
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同じく5階のレストラン街の一画に小さな作品が展示されていた。この作品を見たときに、正直「この人は花が上手いな」と思った。悲しいかな、いけばなは稽古によって習得できるものとそうでないものとがあるが、この小さな作品はかれの天性の素養を感じさせるものだった。オッサンもうかうかしていられない。
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それともう一点嬉しく思ったのが、今回の作品をおそらく流派のバックアップなしに、すべて彼一人の力でやり遂げているという姿勢。これからは立場上一人ではこなしきれないような大きな仕事をしていくこともあるだろうが、今の気持ちを大切にしてほしいと思う。
ともあれ、久々に清清しい思いで会場を後にした。

  
by katabami03 | 2007-06-17 22:47 | Comments(0)