カテゴリ:高崎物語( 64 )

駅舎今昔。(高崎物語・4)

「美のかたち こころの器」展最終日で搬出があるために、お昼過ぎには東京に戻らなければならず、高崎市内を歩き回ることが出来なかった。
というわけで、今日は高崎駅を紹介。
d0117565_2243234.jpg

とまあ高崎市民の皆さんには申し訳ないが、最近はどこの駅も似たり寄ったりで、高崎も例外にもれず、機能・効率優先の駅ビルだ。
写真の左手には10階建てくらいの大きなホテルが隣接している。高崎物語の初回に紹介した「ダルマの詩」は左下、ちょうど歩道橋の陰になっている辺りにある。

初めて高崎に来たのは30年近く前だったが、そのときは車だったので、残念ながら古い駅舎は知らない。駅内の階段上に飾られた壁画(?)によって、かろうじて昔日の面影を想像するばかりだ。
d0117565_23474583.jpg

昔を知る人に聞いてみたところ、前橋寄りに馬がたくさん飼われていたらしく(軍用馬?)、風向きによって馬糞の臭いがヒドかったそうだ。

どこもかしこも経済優先、古い駅舎はどんどん姿を消している。長野の駅なんて大好きだったのに今はつまらないハコになってしまったものなあ。
古い駅にはその駅の、あるいはその街独特の空気みたいなものが漂っていて、駅がそのまま街の顔みたいだったりするが、新しい駅ビルではそんな雰囲気が感じられないのが寂しい。

たくさん見てきたわけわけではないのでハッキリとは言えないけれど、私が知っている限りでも、外国の駅など、その点実に深い趣に満ちている。
若い頃見たパリ北駅やアムステルダム駅などからは、歴史の重みとか年月が作り出した風格すら感じたほどだ。
欧州の駅が度々映画に出てきたり絵画に描かれたりするのもむべなるかな。

ひるがえって我が祖国日本を見てみると、ひたすら心寂しい風景が広がるばかりだ。
東京駅はかろうじて外観は残っているものの、どこかリアリティーが感じられない。
うまくいえないが、「仏作って魂入れず」みたいなものか。あるいはその国をリードする政治家や官僚の文化意識の違いがこんなところに出てくるんじゃないだろうか。

寅さんも以前の上野駅なら絵になるが、今の上野駅じゃあシャレにもならないよ。
by katabami03 | 2007-09-09 23:53 | 高崎物語 | Comments(0)

高崎物語(3)

若い頃よく貧乏旅行をした。行った先々の地方都市をぶらつくのも旅の楽しみの一つだった。
地方都市の繁華な通りやアーケード街は、たいがい○○銀座とよばれている。その○○銀座の衰退が著しいといわれて久しい。

今日は高崎中央銀座を歩いてみた。
d0117565_22481519.jpg

高崎駅の近くから前橋方向にかけて旧中仙道が通っている。古い写真を見るとかなり賑やかであった様子が伺えるが、今では御多分に漏れず、シャッターのしまった店や駐車場が目立つ。中央銀座は旧中仙道から50メートルほどの距離をおいてほぼ平行に通っている。
d0117565_22572922.jpg

七夕祭りの飾り付けがしてあり、華やかではあったが、日曜の午後にしては人通りがまばらだ。
人が集まっているので行ってみたら、縁日のような出店が出ていた。
d0117565_2301368.jpg
d0117565_2304439.jpg

バナナの叩き売りやがまの油などの香具師も出て、その周辺は人だかりがあるが、少し離れると通る人も少ない。
d0117565_238882.jpg

この映画館は今は閉館している。「ハリーポッター 秘密の部屋」の看板がかけられたままだ。4~5年前までは営業していたのであろう。哀感が漂う。
d0117565_23172692.jpg
d0117565_23184123.jpg

自動車の普及やそれに伴なう生活習慣の変化は如何ともしがたい。しかし何か特色を見出して再生を図る道はあると思う。中央銀座の皆さん、知恵と元気を出してください。
by katabami03 | 2007-07-08 23:39 | 高崎物語 | Comments(0)

高崎物語(2)

毎月第二日曜日は高崎物語の日です。

今日はあいにくの雨降りで歩き回れなかったが、駅から徒歩2分のところに「豊田屋」という、以前から気になっている宿屋がある。そこを紹介しよう。
d0117565_2254949.jpg

以前はもう少し古びた感じだったが、道路拡張で後ろに引っ込んだときに化粧直ししたようだ。高崎は交通の要衝にあるために古くから交易で栄えた街だ。今でも周囲に新しいホテルがいくつもあるが、ここだけ時代に取り残されたようにぽつねんとある、いかにも商人宿といった感じが高崎の歴史を物語っているようだ。
豊田屋さんほど立派ではないものの、街道沿いを車で走っていると、少し前までは商人宿だったと思われる建物がそこここに散見できたが、最近はずいぶんと減ったなあ。

話は変わるが、高崎~八王子間に八高線、八王子~横浜間に横浜線と、関東平野の西縁に沿ってほぼ南北に鉄路が通っている。以前は随分面白いところに電車を通したなあ、と思っていたが、この沿線の歴史を知ったときは、暗いトンネルから明るいところにパッと出たような、そんな感じだった。そう、これは日本のシルクロードだったのだ。
桐生や前橋、高崎といった北関東一帯は蚕(絹糸)や綿の一大産地だったわけで、それが八王子に送られ、そこで織物にされる。(八王子は今でも繊維関係の業者が多い。)織物はやがて横浜に送られ、船に乗せられ外国に輸出されたわけだ。
これも古い話になってしまうが、20年数年前までは高崎の街を出ると桑畑がたくさんあったものだ。東京近辺でも、1970年頃までは多摩の青梅街道あたりは桑畑だらけだったそうだ。(これはスキー友の淵脇英一君から聞いた話。)

日本の産業の盛衰にしばし思いをはせる。あの「豊田屋」にも生糸の買い付けやら何やらの商人が泊まったのであろう。
by katabami03 | 2007-06-10 23:06 | 高崎物語 | Comments(0)

高崎物語(1)

今日は仕事で高崎に行ってきました。

行きの車中からいろいろあって、居眠りする間もなく楽しめた。
まず武蔵野線。休日の朝の武蔵野線はジャージ姿の高校生が一杯乗っている。大概はエナメルバッグを持っている。学校の名前入りのやメーカーのものだけど、最近のものはカラフルだね。あと、小物がぶら下げてあったりするのだけど、なかには手作りで「一心同体」なんて刺繍がしてあったりでなかなか良いのう。
高崎線では高校生応援団と出会った。顔にはまだ幼さが残っている子もいるんだけど、んまあ見事に絵にかいたような応援団であった。また、中学生サッカー軍団も賑やかだったなあ。一心不乱にコロッケパンにかじりついているやつなんかいて見飽きません。
写真を載せたいところだけど、肖像権の問題だのネット上で悪用されたりする可能性をおもうと残念ながら控えざるを得ません。悪しからず。
ともあれ若者よ、少年よ、ガンバレ!

そうこうする内に高崎に到着。
高崎はそれほど詳しいわけではないけれど、歴史が有る街だけあってそこここに東京には無い面白いものがあります。折々お伝えしていきましょう。
先ずは駅ビル壁面にドーンとそびえる大レリーフ「だるまの詩」。
なぜだるまかと言うと、高崎から安中方面に少し行ったところに少林山達磨寺というお寺があって、毎年正月の何日だかにだるま市が開かれます。
まだ関越高速道が無い頃、長野からの帰りにだるま市と知らず、えらい渋滞に巻き込まれたことがあったなあ。あと、我が家には駅で買ってきた小さい達磨が三個あるが、今のところ三連勝。いずれも両目真っ黒です。ご利益、大。
d0117565_21493415.jpg


ついでにもうひとつ。
高崎名物、たかべん。
左は鳥めし、右はだるま弁当。(数年前よりも質・味ともに良くなっています。)
d0117565_21533154.jpg

by katabami03 | 2007-05-13 21:55 | 高崎物語 | Comments(0)