ふとセミの周期を想う。

予想外の涼しいお盆だった。
子供たちが小さいころは毎年どこかに出かけていたが、今年は遠出をすることもなくダラダラと過ごしているうちにいつの間にか盆休みも終わってしまった。ウダウダ過ごした日々であったが、天気が悪かったことも手伝って、それなりのいい休養になったと思える今日この頃。これが年相応というものなんだろうかねえ・・・。

昨日は一応仕事始めということで、池袋の教室に行く。
池袋駅前から護国寺方面に伸びる道、およそ300~400mくらいだろうか、両側は見事な緑の回廊となっている。
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この辺りはいつの頃からか「グリーン大通り」と名付けられている。
こういう命名って大概名に反してショボいことが多いのだが、ここはその名に恥じぬ見事な並木道に成長している。
昭和30年ころの池袋駅前の写真を見るとそこにはまだ戦後の匂いが漂っていて、およそ緑のひとかけらもない光景が見て取れる。
この辺りの植栽は日本の高度成長期と合わせるように企画、整備されてきたものだ。平和な時代が続いたからこそこういう姿が生まれたのだとたびたび思う次第。

昨日この道を歩いている時もそうだったのだが、今年はミンミンゼミの鳴き声が例年以上に多いと思う。周期として発生数の多い年なのだろう。
そこで疑問なのだが、セミはその種類によって地中にいる時期が異なるのだろうか。個体によってちょっと早めに出てきてしまったのがいたり、のんびりしていて普通より遅く出ていたりするのがいればもっとバラケると思うのだが、ほとんどのセミは律儀なのだろう。
若いころ一時期瀬戸で過ごしたことがあったのだが、ある年アブラゼミが大発生した年があった。それはもうすさまじい数で、夜など窓を開けていると度々室内に飛び込んでくるほどだった。
もしセミによって成虫になる周期が異なっているようだったら、ある年にはAセミとBセミの大発生の周期が重なる年もあるだろう。そうなるとその鳴き声、多分ハンパないすさまじさなんじゃないか?
・・・そんな他愛のないことを考えながらの8月17日。


# by katabami03 | 2017-08-18 21:34 | 私は思う。(日々雑感) | Comments(2)

「北アルプス国際芸術祭」鑑賞。(二日目)

さて二日目。残すところ20数作だが、早い時間だとまだ係の人が来ていないので、まずは屋外作品を観に行く。

川俣正
現在建設中のごみの焼却施設の前にある林の中に作られたテラス。何とも奇抜な発想で、ここでエコロジーについて思いをはせるというのもコンセプトの一つだとか。
テラスは微妙な段差や角度が付いていて、日本的な間合いを感じさせる。
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仁科三湖のうち、一番南に位置する木崎湖の周辺にもいくつか作品が点在しているので、そちらに移動。
余談であるが、数年前にこの辺りで「北アルプス原始美術展」(多分こういう名称だったと思う)という展覧会を開催する告知があってそれに応募しようと思ったのだが、日程が合わずに諦めたことがある。スタッフに聞きそびれてしまったが、それが多分今展の前身だったのではないかと思っている。

ケイトリン・RCブラウン&ウェイン・ギャレット
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五十嵐靖晃
桟橋の先に下がっているのは、大町の人達との協働で作り上げた組みひも。
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湖畔の高台に信濃公堂という立派な建物があって、ここで「木崎夏季大学」というのが行われるらしい。ここも展示会場になっている。

杉原信幸
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信濃公堂から湖畔に下りると、ガラクタを積み上げたような船が10艘ほど浮かんでいる。

アルフレド&イザベル・アキリザン
廃船に廃物を積み上げて作ったそうで、愉快な船だが観ているうちにいろいろなことを考えさせられる。
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「目」というユニット(?)の作品
鷹狩山山頂にある家の内部が石膏で洞窟のような様相に。
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山頂にあるもう一軒の家の二階には布施知子の作品が展示されているが、こちらは撮影不可。

リー・クーチェ
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フェリーチェ・ヴァリーニ
一種のだまし絵のような作品だが比類ないスケールの大きさ。(必見)
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ニコライ・ポリスキー
自然に対抗するにはこのくらいやらなければならないという力業。(必見)
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ここまで、それぞれ離れたところに設置されているので移動にも時間を取られ午後3時近くになってしまった。最後に昨日見残した大町市内の作品を周ることにする。

ジミー・リャオの絵本、浅井裕介の路上画、湊茉莉、コタケマンの室内作品などを巡る。

栗林隆
表通りに面した屋内に入るとむき出しの梁の向こうに二階まで達するアーチ状の壁。裏に回って室内に入ると二階部分にあるのは黒々と屹立する山々と湖か。先ほどの壁はダムを模したものか。
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高橋治希
2009年の大地の芸術祭作品は衝撃的だった。今回も繊細な作品に目を奪われる。

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数作見残したものもあるが、二日間でほぼ回り切った。
地域限定の芸術展としては、作品数は少なめだがかなり濃密であった。

フェリーチェ・ヴァリーニの作品近くでアートフロントギャラリーの関口さんにお会いした。関口さんは今秋奥能登で開催される珠洲芸術祭を担当されている。珠洲芸術祭も今展と同じく北川フラムさんがプロデュースされているのだろう。珠洲は遠いけれど、そちらもぜひ拝見に行きたい。
さてその前に、8月からいよいよ横浜トリエンナーレが始まる。
今年は美術展豊年満作。忙しいったらありゃしない。



# by katabami03 | 2017-07-26 17:50 | 展覧会・イベント | Comments(4)

「北アルプス国際芸術祭」鑑賞。(一日目)

少し時間ができたので「北アルプス国際芸術祭」を観に行く。

23日午前9時に家を出たが、途中の高速道で事故渋滞に遭遇。およそ一時間のロス。
インターを降りて昼食。もちろん蕎麦。
宿泊予定の宿が芸術祭とタイアップしているところだったので、まず宿に向かいパスポートを受け取る。すでに午後2時を回っていたので、近いところから順次回ることにする。

大平由香理
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マーリア・ヴィルッカラ
大地の芸術祭でも人気の作家。ステージに上がると霧が降りてくる。
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大岩オスカール
暗い室内に入ると天地が逆転。
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遠藤利克
森の中に敷かれた木道を進むと、数か所、5,6メートルの高さから勢いよく水が落ちている。残念ながら写真に収めきれなかった。

平田五郎
森林の中に水が湧きだすオブジェが置かれている。
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浅井裕介
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岡村桂三郎
心笑館という建物の部屋設置された作品は圧巻。おどろおどろしい雰囲気があるのだが、不思議と気持ちが落ち着く。写真では伝えきれないスケール、密度に圧倒される。(必見)
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栗田宏一
今回は日本海に沿った地域で採取した土の展示。いつもながらの労作。
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パトリック・トゥットフオコ
大町市街を見おろすダムサイトに設置された「目」。
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この付近には猿がいっぱい生息しており、人を恐れるどころか、図々しく道路の真ん中で毛づくろいしている。
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すでに4時を回っているので、市街地の作品を観れるだけ観ておくことにする。
市街地に向かう途中でもう一作。

ジェームス・タップスコット
神社に向かう橋のに設置された円形のオブジェから霧が湧いてくる。
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大町駅前のインフォメーションセンターに立ち寄り情報収集。インフォメーションセンター内に設置された原倫太郎+原游の作品は遊び心満載。大地の芸術祭でお世話になった旧知のスタッフにお会いし、しばしよもやま話。

原倫太郎+原游
インフォメーションセンターの近くの民家に設置された作品。
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手前の紐を引くと後ろの扇風機から送られてくる風により巨大なシャボン玉が発生。時間があればしばらく遊んでいたくなる。

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残念ながら23日はここまで。それでも13作回れた。
新潟の芸術展と比べるとエリアもそれほど広くないので、明日は余裕で残りの作品を観ることができるだろう。

・・・続く。



# by katabami03 | 2017-07-25 16:35 | 展覧会・イベント | Comments(3)

『新いけばな主義』展

横浜BankART Studuo NYKで行われた『新いけばな主義』展、昨日無事に終了。

およそ10年前の横浜トリエンナーレを見に来た時にこの場所を見て、ここで生け花の展覧会が出来たらいいな~、と思っていた。それから紆余曲折があり、実現に向けて動き始めたのが昨年の2月。
実行委員は皆いけばな人、それぞれ多忙であり、なにより事務的仕事などを最も苦手とする者たちが徒手空拳悪戦苦闘、準備段階は勿論のこと、オープンから終了搬出が終わるまで、大げさでなくほんとうに最後までバタバタでよくぞまあやり切ったといったというのが本音。
しばらくはこんな苦労はしたくないと思っていたが、会期が始まった直後から出品者や観衆の中から、次はいつやるのだという声が聞かれ、あらたな覚悟を強いられる。
始まる前の予想では、希望として2000名、実際には一日に100名も来ればいい方かくらいに思っていたのだが、ふたを開けてみると予想以上の来客がありその対応にも追われた。
最終的には9日間で3100名超の入場者があり、このテの展覧会では画期的な数字を得た。

会期中は7月1日を除いたすべての日に会場に詰めていた。にも拘らず気が付けば自分の作品の写真をまともに撮っていないではないか。アタマ完全に吹っ飛んでる!
というわけで友達が撮ってくれた写真をアップします。
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思えば私の「ああ勘違い」みたいなものから始まった企画であったが、この勘違いを実現に導いてくれた実行委員、そして力作を出品してくれた出品者一同にただただ感謝するばかりだ。

# by katabami03 | 2017-07-03 18:40 | 展覧会・イベント | Comments(6)

『新いけばな主義』展

24日から始まった『新いけばな主義』展が予想以上の大きな反響を呼んでいる。
初日から5日間の来場者は1500名近くにのぼり、この手の展覧会としてはあまり前例のない数字ではないだろうか。

遅ればせながら拙作の一部を公開。
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昨日はタイアップ企画としてのイベントが開催された。
ダンサーの深谷正子さんとチェロ奏者の森重靖宗さん、そして現代いけばな、この三者のコラボレーションと言えるだろう。
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『新いけばな主義』
「横浜BankART Studio NYK」にて7月2日まで開催(11:00~19:00、最終日16:00迄)

※深谷正子、森重靖宗両氏によるコラボは30日14:00、16:00にも開催されます。





# by katabami03 | 2017-06-29 07:48 | 展覧会・イベント | Comments(2)