今月の花材はサンゴミズキ、黒芽柳、各々7,8本とアンセリウム1本。
今回は初めに軽いトレーニングをしてみた。
即ち、枝1本(サンゴミズキか黒芽柳のどちらか)と花1本を器の選択も含めて、5分で生けるというもの。
いけばなはもともと即興性という要素を強く持っているが、そういったものに加えて、インスピレーション、決断力などをちょっとLABOって見ようか、と言う試み。
ト、これが皆抜群によかった。あえてお見せしたいと思う。
>Fuji先生
>Kami先生
>Y先生
>S先生
>Ku先生
>Fuku先生
>Kath先生
>Tu先生
>To先生
如何でしょうか、どれも文句なしに伸びやかで、イキのいいはなが生けあがった。
risiは常々、いけばなはスピードが大切だ、と思っている。
人が生けているのを見ていて、途中で「あ、いいな」と思う瞬間があっても、そこで止めずにいじりすぎてしまうのを度々見かける。
稽古の目的はいろいろあるだろうけれども、どこで止めるか、という決断力、判断力を養うのもその一つだろう。
5分という制約の中でこれだけのものを生けあげる皆さんの華力を改めて見せて頂き、とても清々しい思いだった。
これでおしまいというのもなんだから、その後の作品を2,3作。
>Kami先生
サンゴミズキの赤い線と黒芽柳の細かい枝の密集の対比が美しい。
>Y先生
単純化した構成が器と相俟って、力強い作となっている。
>T先生
面白い器の使い方。やや器が強く見えるので、柳の小枝で密度を加えては?
花や枝がスパッ、スパッと決まる時というのは生けていて気持ちいいし、多少の乱れも勢いのうち、といった感じで概していい作品が出来やすいが、逆になかなか決まらない時というのはもう何をやっても裏目裏目でまとめるのに苦労する。
ここでよし、という見極め、いけばなのキモかな。