山田洋次監督、流石。

久しぶりに映画を見に行った。
最近良く行くシネコン、「ムービックス昭島」。
50歳以上割引でカミサンと二人でも二千円。おまけにポイントがついて3回に1回はタダという至れり尽くせり。
山田洋次監督、流石。_d0117565_1772676.jpg

「アメリカン・ギャングスター」を見たかったのだが、時間の都合で「母べえ」を見る。

まずキメの細かい人物描写は流石山田洋次監督。
時代を背負って生きる夫々のキャラクターを笹野高史、鈴木瑞穂、笑福亭鶴瓶、大滝秀治、でんでんといった面々が好演。
前宣伝では家族愛を大きく打ち出しているが、risiは優れた反戦映画だと思った。

それにしても吉永小百合、どーもリアリティーが感じられないんですよね、私。それでも見終わって、月並みだが感動した。これ、やはり作り手の力量でしょう。
坂東三津五郎、ロバート・デ・ニーロやれとはいわないが、もう少しダイエット(?)してほしかったなあ。歌舞伎役者の限界?

ここ数年の山田洋次作品をみて思うのだが、主演男優のキャスティング。
「たそがれ清兵衛」の真田広之、「武士の一分」のキムタク、そして今回の浅野忠信。(最近の真田広之は一作ごとに力をつけてきていると思う)
いずれも結果的にはよく演っているとは思うが、もう少し適役がいそうに思うのは私だけ?
役者さんの新たな面を引き出す、という監督の思惑なのだろうか。

ともあれ、山田洋次健在を印象付けた一作でした。
by katabami03 | 2008-02-14 17:32 | 映画・演劇
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