古流協会に所属する会はどこも古典花である生花(せいか)と現代華(形式のない自由花)を二本の柱として指導、普及・発展に努めている。
今回出品されている作品をいくつか。
生花、花材は梅。作者は松麗会家元・梶川理仙先生。
約90歳にしてこの力強さ!ひたすら敬服。
もう一つ。松禹会会長・大野理靑先生作。
花材は磯馴(そなれ)と万年青(おもと)。
花を愛でるのは万国共通だが、木の枝や葉っぱで型を作るなんて日本にしかないだろう。いけばなの面白さ。
現代華を一つ。
松應会家元・千羽理芳先生作。
私、正直言って今回の千羽先生の作品、かなり気に入ってます。とってもピュアな感じで、なにか浄化されるような心地よさが横溢した作品です。
ぜひ体感していただきたい一作です。
夕刻、秋に八王子で作品を拝見した荒井響子さんが近くでグループ展を開いているということで、古流展の会場を抜け出して見に行く。京橋の青樺画廊。
今回のはいいです。すんなり入ってきます。
若い人は確実に力をつけてきている。
偶然にもとなりのギャラリー山口の地下で篠原有司男の作品を展示していた。
例のボクシングペインティングと小品二点。
こちらも元気一杯。
元気な老若に挟まれて、このおっさんも負けていられない。
花展会期中にもかかわらず、なかなか刺激的な一日だった。