駅舎今昔。(高崎物語・4)

「美のかたち こころの器」展最終日で搬出があるために、お昼過ぎには東京に戻らなければならず、高崎市内を歩き回ることが出来なかった。
というわけで、今日は高崎駅を紹介。
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とまあ高崎市民の皆さんには申し訳ないが、最近はどこの駅も似たり寄ったりで、高崎も例外にもれず、機能・効率優先の駅ビルだ。
写真の左手には10階建てくらいの大きなホテルが隣接している。高崎物語の初回に紹介した「ダルマの詩」は左下、ちょうど歩道橋の陰になっている辺りにある。

初めて高崎に来たのは30年近く前だったが、そのときは車だったので、残念ながら古い駅舎は知らない。駅内の階段上に飾られた壁画(?)によって、かろうじて昔日の面影を想像するばかりだ。
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昔を知る人に聞いてみたところ、前橋寄りに馬がたくさん飼われていたらしく(軍用馬?)、風向きによって馬糞の臭いがヒドかったそうだ。

どこもかしこも経済優先、古い駅舎はどんどん姿を消している。長野の駅なんて大好きだったのに今はつまらないハコになってしまったものなあ。
古い駅にはその駅の、あるいはその街独特の空気みたいなものが漂っていて、駅がそのまま街の顔みたいだったりするが、新しい駅ビルではそんな雰囲気が感じられないのが寂しい。

たくさん見てきたわけわけではないのでハッキリとは言えないけれど、私が知っている限りでも、外国の駅など、その点実に深い趣に満ちている。
若い頃見たパリ北駅やアムステルダム駅などからは、歴史の重みとか年月が作り出した風格すら感じたほどだ。
欧州の駅が度々映画に出てきたり絵画に描かれたりするのもむべなるかな。

ひるがえって我が祖国日本を見てみると、ひたすら心寂しい風景が広がるばかりだ。
東京駅はかろうじて外観は残っているものの、どこかリアリティーが感じられない。
うまくいえないが、「仏作って魂入れず」みたいなものか。あるいはその国をリードする政治家や官僚の文化意識の違いがこんなところに出てくるんじゃないだろうか。

寅さんも以前の上野駅なら絵になるが、今の上野駅じゃあシャレにもならないよ。
by katabami03 | 2007-09-09 23:53 | 高崎物語 | Comments(0)
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