科学博物館

遅ればせながら上野の科学博物館で開催されている、特別展『花』を見てきました。
ん~、なんて言ったらいいのかなあ・・・・先ずこのような企画を行ったこと、これは素直に評価すべき事だと思います。・・ただ、やっぱり物足りなかったなあ。
場所が場所だけに全体のトーンが博物誌的あるいは植物学的な視点で構成されているのは致し方ないことなのでしょうが、私的にはもう少し文化・芸術的視点を加味していただきたかった。(努力の跡は窺えた。)
文句を先に言ってしまったけれど、いろいろ考えさせられることしきり。いけばなを生業にしていると言うのに、植物に対して何と知識の乏しいことか・・、反省してます。

ものはついで、と言うことで科博の常設展示を覗いてきました。
私、小学生のときに来た覚えはあるけれど何も覚えていない。だけどここ、文句なしに面白いです。ここの学芸員って言うのは多分皆科学者かそれに準じた人達だと思うのだけれど、小難しいことなど皆無。いかに楽しく、面白く、いかに興味を持たすことができるか、といった努力がそこここに窺えて、科学者の良心とか、子ども達への愛情とか、そんなことまで感じてしまった。

天井のドーム。古い建物ってーのは味があるねえ。
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魚の展示と鉱物標本(手ぶれ)、現代アートを見ているようだ。
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「シアター360」というのがあった。これ、イチオシ。テクノロジー(技術)とエンタテインメント(娯楽性)の見事な融合。
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大きくて写真に収まりきらない、これでは何だか良く分からないでしょう。是非行ってみてください。

忘れていました。『花』展のなかで出会ったいい言葉、正確には覚えていないけれど、こんなでした。
「旧石器時代の、ネアンデルタール人も花を美しいと感じる心を持っていたのだろう。」
ちょっとホロっときた。
by katabami03 | 2007-06-08 22:35
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