盛会御礼。

「いけばな×百段階段 2017」昨日盛会裏に終了いたしました。ご来場いただいた皆様改めて御礼申し上げます。有難うございました。

今回は竹の五重切りという花器に、石化柳(セッカヤナギ)と蔓梅擬(ツルウメモドキ)、それに菊を一輪添えた。
五重切りの器は近年考案された器というわけではないのだが、とにかく背が高いので、一般の展覧会ではめったに見かけない。今回担当させていただいた「静水の間」の床の間には、このために誂えたかのような調和を見せてくれた。

d0117565_21180835.jpg
この器はご覧のように生け口が5つある。それぞれにどのような花型を生けるか、いくつかのパターンはあるのだが、生け手の創意工夫によってまだまだいろいろな生け方ができるであろう器だ。
蔓梅擬は秋を代表する花材で、華やかさと蔓もの特有の奔放さが持ち味。大好きな花材のひとつでもある。これを生花に生け上げる場合、一枝一枝その向きやしなり具合、実の付き方などが異なるので、枝の見極め方によってまさに十人十色となる。
矯めが効くので型に即して生けることも可能だが、今回は枝の奔放さを極力生かすことを心掛け、どこまで暴れさせることができるかを試みた。
上から二段目の窓は月を象徴しており、各挿し口に異なった花材を入れる場合は黄菊を一輪入れる生け方が常道とされている。今回のような花材では通常は共のものを入れるのが常道とされており、本来だと禁忌に触れるものだが、あえて菊を一輪挿した。奔放に動き回枝々の中でワンポイント、全体を引き締めてくれた。教科書通りの花とは趣を異にした、こんな生花があってもいいのではないかと思う。

今回は私の他に芸術協会会員の、久保理加、大門理正、西村理季、山本理京の4名が参加し、合作で、二作の生花と一作の現代華を生けた。

d0117565_21480282.jpg
d0117565_21483017.jpg
d0117565_21484161.jpg
d0117565_21485011.jpg
6回を数える雅叙園での展覧会で、秋の開催は今回が初めて。
春の華やかさも良いが、秋の花や実も百段階段の部屋には実にしっくりと調和してくれる。


雅叙園と重なったが、豊島区の花展も現在開催中。
こちらにも石化柳と蔓梅擬を二重切りの器に生けた。

d0117565_21553258.jpg
d0117565_21554119.jpg
d0117565_21555099.jpg
池袋の東京芸術劇場にて明日(11月21日)まで開催中。
お時間のある方は是非ご来場ください。




by katabami03 | 2017-11-20 21:18 | 展覧会・イベント | Comments(2)
Commented by うみうし at 2017-11-21 10:17 x
華やかななかにも、凛とした空気が伝わってきます。
Commented by katabami03 at 2017-11-21 12:21
>うみうしさん
有難うございます。
植物のみならず、自然界の神羅万象を表現できたらどんなにか素晴らしいことでしょうか。日暮れて道遠し、です。
<< 秋日、魂が喜ぶ。 バタバタばたばた。 >>