「北アルプス国際芸術祭」鑑賞。(二日目)

さて二日目。残すところ20数作だが、早い時間だとまだ係の人が来ていないので、まずは屋外作品を観に行く。

川俣正
現在建設中のごみの焼却施設の前にある林の中に作られたテラス。何とも奇抜な発想で、ここでエコロジーについて思いをはせるというのもコンセプトの一つだとか。
テラスは微妙な段差や角度が付いていて、日本的な間合いを感じさせる。
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仁科三湖のうち、一番南に位置する木崎湖の周辺にもいくつか作品が点在しているので、そちらに移動。
余談であるが、数年前にこの辺りで「北アルプス原始美術展」(多分こういう名称だったと思う)という展覧会を開催する告知があってそれに応募しようと思ったのだが、日程が合わずに諦めたことがある。スタッフに聞きそびれてしまったが、それが多分今展の前身だったのではないかと思っている。

ケイトリン・RCブラウン&ウェイン・ギャレット
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五十嵐靖晃
桟橋の先に下がっているのは、大町の人達との協働で作り上げた組みひも。
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湖畔の高台に信濃公堂という立派な建物があって、ここで「木崎夏季大学」というのが行われるらしい。ここも展示会場になっている。

杉原信幸
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信濃公堂から湖畔に下りると、ガラクタを積み上げたような船が10艘ほど浮かんでいる。

アルフレド&イザベル・アキリザン
廃船に廃物を積み上げて作ったそうで、愉快な船だが観ているうちにいろいろなことを考えさせられる。
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「目」というユニット(?)の作品
鷹狩山山頂にある家の内部が石膏で洞窟のような様相に。
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山頂にあるもう一軒の家の二階には布施知子の作品が展示されているが、こちらは撮影不可。

リー・クーチェ
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フェリーチェ・ヴァリーニ
一種のだまし絵のような作品だが比類ないスケールの大きさ。(必見)
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ニコライ・ポリスキー
自然に対抗するにはこのくらいやらなければならないという力業。(必見)
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ここまで、それぞれ離れたところに設置されているので移動にも時間を取られ午後3時近くになってしまった。最後に昨日見残した大町市内の作品を周ることにする。

ジミー・リャオの絵本、浅井裕介の路上画、湊茉莉、コタケマンの室内作品などを巡る。

栗林隆
表通りに面した屋内に入るとむき出しの梁の向こうに二階まで達するアーチ状の壁。裏に回って室内に入ると二階部分にあるのは黒々と屹立する山々と湖か。先ほどの壁はダムを模したものか。
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高橋治希
2009年の大地の芸術祭作品は衝撃的だった。今回も繊細な作品に目を奪われる。

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数作見残したものもあるが、二日間でほぼ回り切った。
地域限定の芸術展としては、作品数は少なめだがかなり濃密であった。

フェリーチェ・ヴァリーニの作品近くでアートフロントギャラリーの関口さんにお会いした。関口さんは今秋奥能登で開催される珠洲芸術祭を担当されている。珠洲芸術祭も今展と同じく北川フラムさんがプロデュースされているのだろう。珠洲は遠いけれど、そちらもぜひ拝見に行きたい。
さてその前に、8月からいよいよ横浜トリエンナーレが始まる。
今年は美術展豊年満作。忙しいったらありゃしない。



by katabami03 | 2017-07-26 17:50 | 展覧会・イベント | Comments(4)
Commented by うみうし at 2017-07-26 18:13 x
>>日本的な間合いを感じさせる。
日本的な間、とても大切なものと考えていますし、生活のあらゆる面で日常に出てきて欲しいですね。もちろん話をする時の間も含めて。でも、そこの展示物の場合は、そこの現場に立たないと判らない間、という意味で羨ましいです。
Commented by 風うたい at 2017-07-27 00:10 x
圧巻の作品ばかり。メインテーマは「水、木、土、空。」ということですね。で、いてもたってもいられずチケットを購入、最終日前日に日帰りで行くことにしました。仁科三湖、源流… どれか一エリアだけのかけ足になりそうですが…。詳細なご紹介、よいガイドになります。ありがとうございました。
Commented by ポンちゃん at 2017-07-27 13:57 x
実に面白いね~~(^◇^)
仁科三湖は大町のちょい先、近いもんだ。w
10日から行くのだけど、少しでも残ってるといいな。
自転車じゃなくとも、1週間あるので探してみます。

お盆に信州を訪れると、あっちこっちで花火大会。
賑やかなお祭り騒ぎ、地元は楽しみなんだろうけど、
渋滞するわ、ゴミはでるわ、私は好きじゃないな。
こういう活動にもっとお金を使ってほしいね。
Commented by katabami03 at 2017-07-27 21:13
>うみうしさん
出来上がったものにいろいろというのは簡単ですが、広い林の中にゼロから作り出すというのは大変なことだと思います。5年後、10年後、ここがどうなっているのか。再訪したいと思っています。

>風うたいさん
可能なら東山エリアの作品がいかにも芸術展、といった作品が揃っていてオススメです。
あと、回れれば、作品番号15,16,17あたり。11,12,13はひとかたまりにあって、質的にも楽しめると思います。

>ぽんちゃん
オープンしているかどうかわからないけれど、結構山の上の方に会ったりするから、車の方がいいかもね。
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