清之さん。

清之さんの個展を拝見してきた。
清之さんの個展、正しくは「加藤清之展 ー陶の軌跡ー」。
清之さんにお会いしたのはもう40年以上前になる。
20歳の頃、瀬戸の加藤春鼎先生の許で内弟子をしていた時に加藤清之という陶芸家を知り、師匠にどういう人かと尋ねたところ、「ほなら、清之君の所行こう」という師匠の一言で、同じ瀬戸市内の品野というところに陶房を構えていた清之さんの所に伺った。
清之さん・・瀬戸は加藤姓が多いので加藤姓の人ははみな名前で呼んでいた。そんなわけで大先生にもかかわらず私達も普通に、加藤清之先生を清之さんと呼んでいた。当時すでに華々しい陶歴を重ねていたにもかかわらず、私のようなわけのわからないガキにも実に親しく接してくださったのが思い出される。

私は伝統工芸系の先生の所で陶技を学んでいたが、当時の瀬戸には鈴木青々、河本五郎、加藤舜陶という日展三羽烏と言われていた日展系の大先生が健在だった。清之さんは、いわば次世代のリーダー的な存在だった。
東京に戻って自宅に窯を築いて作陶するようになってから、長く日展系の作品を造っていたのは清之さんの存在が大きく影響している。

会場のほぼ中央には、当時私が憧憬の思いで眺めたオブジェ陶が展示されており、感慨一入の時間をしばし過ごした。
残念ながら撮影禁止ということで、DMとショウウインドウに展示されている作品を。

DMから
d0117565_21393188.jpg
d0117565_21382202.jpg
ショウウインドウの展示作品から

d0117565_21391340.jpg
d0117565_21592199.jpg
d0117565_21402016.jpg
陶芸の始まりは伝統工芸系の先生だったがその後日展系の会に所属して、日展、朝日陶芸展、日本新工芸展などに出品するに至ったのは、加藤舜陶、栗木達介、そして清之さんの影響を抜きにしてはあり得ない。
舜陶先生そして栗木さんはすでに鬼籍に入られた。
今回清之さんには残念ながらお会いできなかったが、いつまでもお元気で作陶活動を続けていていただきたい。





                            




by katabami03 | 2017-05-24 21:46 | 展覧会・イベント | Comments(3)
Commented by 純イチロー at 2017-05-26 13:09 x
これはこれは……陶芸の世界は理解不能。
解読不能、結構な御点前で…
恐れ入りました。
あえて意見を申せば、映画「2001年」の石盤のような
地球誕生から受け継がれてきた、分子レベルの集合
素人ながら、そんなパワーを感じます。
Commented by katabami03 at 2017-05-29 23:26
>純イチローさん
やはり私の未熟な写真では伝えきれませんね。
でも現物は純イチローさんのおっしゃるようなものです。
古代遺跡からの発掘品のようでもあるし、遺跡そのもののようでもあります。
Commented by 純イチロー at 2017-06-07 06:32 x
実際のところ、気になって最終日に行って参りました。
館内のスタッフによると時間ギリギリまでライティングに
こだわっていたそうです。
すく品すべてに共通することは”大胆で繊細”あとものすごい
パワーを感じました。作品の大小にかかわらず一点一点から
熱を発しているような、そんな気がしました。
<< やっちまったあ~! やってみました。 >>