「古流協会展」開催まで一週間を切った。
作品の制作をしなければならないのだが、なかなかテンションが上がらない。
過去の経験から言って、こんな時に無理に仕事をしてもろくなものはできない。ということで、東京ミッドタウンで開催中の『フランク・ゲーリー展』を覗きに行く。
ミッドタウンに着いてから展覧会場がわからずウロウロしてしまった。驚いたことにサントリー美術館が入っている建物の裏手は結構な広さの緑地帯になっていて、その奥まったところに今回の会場の「21_21 DESIGN SIGHT」があった。
入口の脇にはルイヴィトンの建物の模型が展示されている。チケット売り場の脇で、なぜかここまでは無料で見れる。
コンクリー打ちっぱなしの空間には、ゲーリーの建築空間を体感できるプロジェクション・マッピングが投影されている。
次の部屋はゲーリーが身の回りに置いてある様々なものが展示されている「ゲーリーの部屋」。
建築を学ぶ学生さんだろうか、模型の細部を覗き込むようにして撮影している。
次の部屋は圧巻。どのようにして氏の建築物が生まれるのか、その過程が展示されている。
ゲーリーの手法は全て模型作りで行われるらしい。模型を作っては壊しまた作っては壊し、それを何十回となく、(ときには100を超えることもあるそうだ)繰り返して完成に至るそうだ。
これが・・・、
こうなる。
これが、
こうなる。
ゲーリーのオフィスにはたくさんの机が並び、それぞれに様々な建築物の模型が置かれている。
設計図ではなく模型を作っていくという作業は私のようなアナログ人間には説得力があるなあ。
会場の壁面や天井にはゲーリー語録、なかなか含蓄のある言葉だ。
建築作品もさることながら、その手法にただただ圧倒されるばかりであった。