たった一度の人生だもの。

秋になってからというものいけばな関係のイベントが続いたものだから、見ておきたかった展覧会がいつの間にか終わっていたりと、なんだか最近は自分の時間が以前と比べると随分減っているような気がする。
で、ようやくちょっと時間ができたので横浜に行く。
目的はネット友の書き込みで知った、バンクアートで開催中の『国際交流女性現代美術展』。

バンクアートの広い展示空間に設えられた作品は一言で言えば「自由」。
このところ自分の会を含めて、限られた席の中に設えられたいけばなばかり見てきたせいか、(それはそれで決して悪いわけではないのだが)何センチ以内に収める、みたいな制約のない作品からは伸びやかな開放感を感じた。

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ここで「やる気のある」仲間を集めて「現代の」いけばなの展覧会ができたらいいなあ、とおもった。

受付の女性に「2階もご覧になりましたか」と言われた。見ていないというと、寄ってみるといいと言われたので拝見する。
『ニッサンアートアワード』という、いわゆる企業メセナ?
隔年で開催されているらしく、今回展示されている7名の中から今年度のグランプリを決定するらしい。

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ついでに見ておきたかった川俣正さんが作ったホールも拝見。

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赤レンガ倉庫でお茶でも飲んでいきたかったところだが、夕方に用事がつまっていたので近くのファミレスで急いで昼食を済ませ、次の目的地である谷中の「韋駄天」に向かう。

韋駄天では大阪在住の華道家、片桐功敦君の、書と陶器の作家との三人展を拝見。

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片桐君は東北の震災以後度々福島に通い、原発の近くで現地の花やそこに残されたものを使っていけばなの写真を撮り続けてきていた。最近写真集にまとめられ、会場にも置いてあったので一冊求めてきた。
そこには悲しみに満ちた鎮魂のはな、あるいは静かに、しかし強い告発を秘めたはなたちが収められている。


久しぶりに自分が見たいものを見て回って思ったのは、やはり最近の自分というのは華道界の雑事(?)に流されているなあということ。
勿論生け花の世界に身を置いている以上様々なシガラミがあり、その中でそこそこアベレージの作品を発表しながら余生を終えるのも気楽でいいのだが、それでいざ死ぬときに本当に満足して死ねるのだろうか。
あれこれ思いを巡らしてみると、やはりこのまま流されて生きるよりも自分の世界のオトシマエをつける時期にかかっているのではないか、そんな意味でも切れる公用は切っていくべきなのではないかと思ったりもしている。
by katabami03 | 2015-11-22 21:40 | 展覧会・イベント | Comments(0)
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