雑草、大好き。

「雑草」という名の植物はない、と言った人がいた。
水や肥料をやらずとも勝手に繁茂する草々は、その逞しさゆえか「雑」などという冠を冠せられてしまっているが、よくよく見るとどれもこれも味わい深い植物だ。
雑草が繁茂する空き地はいけばな人にとっては宝の山のようなもの。

d0117565_2165556.jpg


この空き地はほぼ雌日芝(メヒシバ)のテリトリー。
雌日芝と言ってもピンと来る人は少ないと思う。でもこれを見ると「あ~~」と気づくと思う。

d0117565_21224356.jpg


そう、すっと伸びた茎の上が4,5裂になっているアレだ。

この草むらの中もよく見ていくと幾種類もの草が混じって生えている。
蚊帳吊草(カヤツリグサ)もちらほら。ここのものはまだ小さいが、蚊帳吊草も場所や環境によっては茎が1メートルくらいまで成長する。

d0117565_21454281.jpg


昨年の婦人画報でもこれらの草々をあしらった花を掲載させていただいた。

d0117565_2148164.jpg


先日の増上寺の花展でも雌日芝、蚊帳吊草、狗尾草(エノコログサ)をたくさん使って生けた。

d0117565_21511141.jpg


普段人が意識しない草花に着目して云々、などという気は毛頭ない。
これらの草が持つしなやかさ、強靭さ、はかなさetc,etc・・・、素材として様々な可能性を秘めているお宝なのだな。
by katabami03 | 2015-08-20 21:36 | いけばな | Comments(2)
Commented by 風うたい at 2015-08-21 00:02 x
とても楽しく興味深く拝読しました。空地などに繁茂する夏草、よく見るとそれぞれに個性的で趣きがありますね。「雑草」などと一括りするのは失礼だなぁと思うのです。蚊帳吊草、三角形の茎を切れないように割ると蚊帳を吊ったように四角い形になる、それが楽しくて草叢を探し歩いたその昔、草でいろんな遊びをしましたっけ。狗尾草は、ずっとネコジャラシと呼んでいました。フサフサの花穂が群生すると綺麗。素敵な花材なのですね。
Commented by katabami03 at 2015-08-21 21:13
>風うたいさん
蚊帳吊草、そんな遊び方があるのは知りませんでした。早速やってみましょう。
狗尾草はやっぱりネコジャラシですよね。ネコジャラシ、そこいらじゅうに生えているけれど気になって気になってしようがありません。長いものは1メートル以上にもなって、思わず「お見事!」と声をかけたくなります。
<< 雨情無常。 告知。 >>