身内贔屓ではないが。

テラ・アーツファクトリーの公演、岸田理生作の『恋 其之参』を拝見。

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テラ・アーツファクトリー座長で、今回の芝居の演出をしている林君は、大昔、私が芝居をしていた時の仲間。
学生時代よりず~っと演劇を続け、現在はテラ・・の座長を務めながら、某大学で講師を務めたり、ワークショップを開いたりしているようだ。

戯曲って全く読むことがないので、原作がどういうものかは知る由もないが、話の流れに無理がなく、役者さんたちもみなさん巧み。かつてのアングラ小劇場の芝居のような観念的な情景や言葉遊びのようなシーンもなく、抵抗なく観ることができた。また、大衆演劇的なエンターテインメントや幕間には身体表現のようなパフォーマンスも織り交ぜ、約1時間半、久々の「芝居」を楽しませていただいた。

開演中は撮影禁止なので、開演前の会場風景を。

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それにしても、だ。
メジャーな演劇って料金が高すぎて、そうやすやすと観に行けない。ま、芝居にはお金がかかることは分かっているけれども、料金設定が度を越しているように思う。もちろん価値観は人それぞれだから、それでやって行けるのだからいいじゃない、と言われてしまえばそれまでの話なんだけれど。
そこへ行くと小劇場はよく頑張っている。入場料がメジャーの半分とか三分の一とか。なんだか申し訳ないような気分になってしまう。
なによりも芝居だけで食べている人なんて皆無だろうに、役者さんたちの熱い気持ちがモロに伝わってくる。
本日の公演を観て、小劇場、もっと応援したくなってきた。
by katabami03 | 2015-07-10 21:55 | 映画・演劇
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