久しぶりにヒグマ春夫さんの「映像パラダイムシフト」を観に行く。
明大前のキッド・アイラック・ホールに行くのはずいぶんと久しぶりのことだ。
今回のゲストは桜井陽さん(ダンス)とミレヤ・サンバーさん(インスタレーション)。
仕事が長引いて会場に着いたのは開始予定時間を少し過ぎていたが、幸いにもスタートにはギリで間に合った。
かなりの入場者があり、立ち見、それもステージの右後ろあたりから拝見することになってしまったが、これが結果的に正解で、桜井さんの一挙手一投足をモロに間近で観ることができた。
実は桜井陽さんのお父さんとは、私が’95年に神田の画廊で個展をしたときに知り合い、それ以来お付き合いいただいている。まさかその桜井さんのお嬢さんがダンス(身体表現)の世界で活躍されているとは思いもよらなかった。
バレエで培われた柔軟さとバランスに裏打ちされた身体の動静は、断続的に挿入される音楽やヒグマさんの映像と相俟って、よどみのない美しい時を紡ぎだしていた。