日没後、たまには普段通らない道を通ってみようと少し遠回りをして帰ったのだけれど、住宅の奥に緑色の光が見えた。なんだかきれいそうなので確認しに行った。
畑の回りに立てられた緑色の蛍光灯が放つ光だった。
いったい何のために灯されているのか通りがかりの何人かに聞いてみたが、皆良く分からないと言う。
「虫よけではないか」と言う人もいたが、夏場ならともかく、今の季節に虫よけはちょっと考えにくいし、電照菊の照明ほど明るくもない。
畑のなかの作物を見てみると、大根やブロッコリーなどで、特定の作物を作っているという風でもなかった。
結局分からずじまいだったが、なんとなく気持ちをゆったりとさせる光景だった。
夕刻に住宅地の真ん中にぽっかりと現れた異空間。