池袋のサンシャインシティーでダリヤの展示をしているそうなので見に行く。
注目は高さ2メートルくらいある、ダリヤで造られた富士山。
ダリヤは7,8年前くらいから、従来のものとは比較にならないほど大きくあでやかな品種が出回るようになり、いけばなやフラワーデザインの世界で瞬く間に広まっていった。
今回も様々な品種が展示されていたが、まるで造花のようで、確認のために茎や葉を触ってしまった。
その後、原宿に粕谷尚弘君の個展、『花の咆哮』を観にいく。
もう30年以上前になるが、その頃はrisiの兄貴分、姉貴分的な先生方がこぞって個展を開き、いけばなの可能性を模索されていた。
risiもそうした気運に刺激され、神田や銀座の画廊で何度か個展を開いたものだ。
最近の若いいけばな人たちは、グループ展的な展覧会はするものの、個展はあまり開かれていない。そんななかでも粕谷君は積極的な活動をしている一人だ。
インスタレーション的な作品の他に3作展示されており、それぞれ完成度は高いといえよう。
とても気持ちのいい空間に仕上がっていたが、強いて気になった点をあげれば、咆哮というからには小さくまとめるよりも作品数を絞り、よりスケールの大きな、あるいは密度の濃い展示方法を考えても良かったのではないかと思った。
粕谷尚弘『花の咆哮』 原宿・YOYOGI ART GALLERY にて13日迄開催。