上野君と切腹。

妻有ではこの秋「切腹ピストルズ」という集団が「農舞台」で展覧会を開いており、不定期に様々な場所でパフォーマンスを繰り広げている。
昨日(10月6日)は桐山という山奥の集落から松代まで15㎞の山道を練り歩く企画が行われた。

「奴奈川姫の家」で行われた花展に来てくれた上野雄次君がこの一団に合流すると聞いて、ころ合いを見計らって行ってみた。

芝峠に上がる途中で、笛太鼓が奏でる賑やかな音が聞こえたので、車を止めて待ち伏せると・・・、おー、来た来た。カッケーなあ。

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野良着を身に纏い、楽器を打ち鳴らす異形の集団とその後の車。
一見したところ祭りの山車のようにも思えたが、薄の穂波の中、笛太鼓を打ち鳴らしながら練り歩く一団と上野君の車とが何の違和感もなく調和しているという不思議な光景だった。

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「切腹ピストルズ」という名前を聞いて、また、事前に頂いたチラシの写真などを見て、過激な集団かと思っていたのだが、予想とは裏腹にこの日のお練りは移動する旅芸人の一座、あるいはチンドン屋を想わせるような憂いを含む姿に思えたものだ。
勿論打ち鳴らす笛太鼓の音は熱く、聞いていて、体の中から熱いものが喚起させられるような興奮を覚えるのだが、それはロックとかファンクとかと言った即物的な熱狂とは異なる、いわばrisiに流れる民族の血が感応して湧きあがって来た興奮状態とでもいったものか。

休憩時に談笑する上野君と切腹ピストルズのメンバー。

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上野君にしろ、切腹ピストルズにしろ、人とは一線を画した過激さを武器に道を切り拓こうとしているのだろうけれど、それは見た目ほどに過激ではなく、むしろ極めて日本的な郷愁を纏っているように思えた。そしてそこに通底するぬぐい去りがたい民族(民俗)の「血」みたいなものを感じる一刻でもあった。
by katabami03 | 2013-10-07 22:51 | 展覧会・イベント | Comments(0)
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