数ヶ月前に草月流の花友Sさんから入場券をいただいていたが、なかなか機会がなくて行けなかった「アラブ・エクスプレス展」。本日ようやく観賞。
ほとんどの人がそうだと思うのだけれど、アラブの現代美術って想像がつかない。
本展でも先ずその辺、我々に刷り込まれたステレオタイプの思いこみや誤解から目と心を開放するような作品が散見された。
リーム・アル・ガイス 『ドバイ・その地には何が残されたか』
森美術館のここの場所の使い方にはいつも感心させられる。
マハ・ムスタファ 『ブラック・ファウンテン』
映像作品が多いのは現在の潮流、アラブとて例外ではないようだ。
そんな中でもサーディク・クワイシュ・アル・フラージ 『私の父が建てた家(昔むかし)』の抒情性!家族、故郷、子供の頃の記憶、そういった事どもへの想いに民族、国境はない。
紛争が絶えない地域だけに、国境やら宗教やら民族やらといったものがコンセプトとなっている作品が多いのは当然といえば当然なのだが、後半はかなり気が重くなってしまった。
タリラリラ~ンと平和ボケしている自分に喝を入れたい方にオススメ。
「アラブ・エクスプレス展」 六本木森美術館にて10月28日まで開催