まだまだ花展シーズンは続く。

いけばな界恒例、春の展覧会シーズン真っ盛り。
今日は松田隆作さんの個展と古流のお仲間、松藤会の展覧会を拝見。

先ずは隆作さんの個展から。
今回のタイトル「カーネーション物語・ラストファイナル」。

石膏でボディーを作ってそれにカーネーションの花弁で作ったドレスを着せた作品を発表したのは、かれこれ20年くらい前のことか。初見の折には8体くらいあったかなあ。
その後何度か場を変え、形を変えて登場したが、昨年の雑司ヶ谷での展覧会の折に、「とうとう2体になってしまった」と聞いた。
そして今回、いよいよ最後の作品となったわけだ。
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カーネーションの花弁を一枚一枚張り付けてドレスを作る。気の遠くなるような仕事。
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こちらの一体は昨日は足が付いていたそうだが、今朝来て見たら重さに耐えきれずに落ちてしまったらしい。
このままでもいいように思ったが、補修するとのこと。この絵はレアだ。
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これら2体のほかにドローイング、分解してしまったドレスの一部を使った小品などが展示されていた。
予想外にカラッとした感じだったが、カーネーションのドレスを纏った彼女たちの最後に立ち会えたことが嬉しかった。

事務所に寄ってお昼を食べ雑用をこなしたあと、上野松坂屋で古流松藤会展を見学。

家元・池田理英先生の作品。
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野趣あふれる奔放な生花はこの会のお家芸。

家元のお母堂、野原会長作。
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錯綜する色と線。過去の作品には類を見ない斬新さ。

長井理一先生は今回も期待を裏切らず笑わせていただきました。
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生花の瀟洒なたたずまい。
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整然と並んだ生花を見ていると、ゴツイものやらスッキリしたものやら、形が決まっているのにモロに生け手の性格がでるあたりが面白い。
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現代華(自由花)は形の制約がないので、十人十色の様々な趣向が楽しめた。
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つい先日まで雑事に追われていたので、今日は久々に人さまの作品を拝見しながら、ゆったりとした時間を持てた。
ありがたやありがたやの花展シーズン。


松田隆作個展  4月16日まで 麻布十番ギャラリー

古流松藤会展  4月10日まで 松坂屋上野店6階催事場
by katabami03 | 2012-04-05 22:57 | 展覧会・イベント | Comments(2)
Commented by リン at 2012-04-06 23:28 x
本日 上野松坂屋 みてまいりました。とても 楽しかったです。あの 「行」のいけばなとか いうのは セットで大きいのですが どこに 飾るものなのでしょうか。 
Commented by katabami03 at 2012-04-07 23:10
>リンさん
花衣桁(はないこう)のことかな?飾り方に真行草の生け方があるんですよね。
もともとは着物をかける衣桁を応用して書院に飾ったものですけど、いろいろと置き合わせて華やかに見せることが出来るので、今はもっぱら展覧会用ってとこかなあ。
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