小原流家元の小原宏貴君の個展レセプションに行って来た。
高島屋1階に生けられた迎え花。
開会時間に少し遅れていったが、会場入り口に設えられた受付に小原流重鎮のN先生、K先生、S先生等が立たれている姿は迫力ものだった。
宏貴君とはすでに何度か顔を合わせているが物おじせず屈託のない好青年。
「会場に生けられた中で、流儀の花はごく一部で、ほかのほとんどは自分で考えて生けたもの」
「流儀の花をたいせつにしながらも、これからも自分の花を生けていきたい」
挨拶ではこんな趣旨のことを語っていた。
爽やか、且つ「コイツ以外に強情かも」と思わせるような芯の強さを感じさせる言葉だった。
作品はすでに発表しているものの、実質今回が華道界始め各界へのお披露目、デビューということだろう。
小原流総力を挙げてのバックアップは想像に難くない。
会場で小原流K会のAちゃんを見かけたので「たいへんだったね~」と言ったら、「徹夜だったの」とのこと。
ともあれ新星誕生。
他流事ながら、ほんのりと嬉しくなる夜だった。