駅前の花屋さんで買った小さな花束の中に菊が一本入っていた。
随分と長持ちしたが、さすがに大分疲れてきた。
もういい加減に処分しようかと思って花入れから抜いたら、アラびっくり。
何と根っこが生えてきている。
何と逞しい。
そう言えば思い出した。菊は挿し木でいくらでも増えるってこと。
小学校の5年か6年の時、部活で栽培部という所に入ったことがある。そこで、園芸好きの先生のご指導で大量に菊の挿し木をしたことがあった。
魚屋で魚箱と言うのをもらってきて(今のように発砲スチロールの箱がない時代、魚は木製の箱に入れられて流通していた。おぼろげな記憶では、箱の大きさは大体50㎝×30㎝くらいで、高さは7~8㎝くらいだったかなあ。)そこに土を入れて、短く切った菊の茎を挿していくわけだ。
秋には学校中菊だらけになった。
せっかく根を出してきたのだから土に植えてみよう。
お店で売っている菊といえば茎はまっすぐだし、栄養も効いている。
じか植えした菊、放っておくとどんな姿になっていくのだろうか。
秋までの楽しみが増えた。