映画のタイトルではない。
過日近所の空き地で見かけた百合の実がすっかり枯れて、それはそれで風雅な立ち姿を見せている。
驚くことに、秋口あたりからか、その足元から新たな茎が伸びてきていた。生命力に感嘆しつつも、よもや花は咲かせまいと思っていたのだが、この寒風の中、見事に花を咲かせているのだ。
さすがに夏場の物と比べると、か細い感じがするが、けな気な中にも凛とした風情があり、店で売っているようなものとは別趣の野性的な魅力を湛えている。
とはいえ、木々も葉を落とし始め霜が地面を覆う昨今、百合の花は何とも場違いの感は否めない。
こんな自然もあるのだなあ。