古典花のハシゴ。

偶然だけれど古典花の展覧会が3つ重なり、じっくりと拝見させていただいた。

先ずは遠州流の花展、新宿へ。

花園神社を通りかかったら大きな熊手。
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境内を覗いたらお酉さまの準備をしていた。
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会場に向かう途中に気になる建築中のビル。
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これは隈さんだね。銀座のティファニーの進化形?ジェンガみたいなのがくっついて。
明治通り側から見る。
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堂々としていて風格さえ漂う。

さて肝心の花のほうだけど、遠州流は今年で創流270年になるそうで、今回は区切りの展覧会ということで見ごたえがあった。

宗家、本松斎一得先生は槇(マキ)の三重生け。
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遠州流は古典生花をもつ流派の中でも、特に枝を大きく動かして流動的な人工美を作り出すのが特徴。その花型は明治時代にヨーロッパに紹介されて西欧のアレンジメントに大きな影響を与えた。
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こういうのは外国人ならずとも面白いと思う。
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菊でもここまでやる。
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線状美が真骨頂。
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ここだけの話、いろいろと技を盗ませていただいた。

次に千石の古流会館に古流華燿会の作品を拝見に。

紅葉ものや実物など秋たけなわの感。
家元石塚先生と会長の北原先生の合作は見事に紅葉した満天星躑躅(ドウダンツツジ)。
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最後に浅草に向かい「古流伝花集成展」を拝見。

古典生花研究会会長の古川先生作。
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副会長の今井先生作。
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古典の絵図とそれを再現した花とのコーナーなど、会場にも工夫がこらされ、楽しく有意義な時間を過ごせた。

その後材料を仕込みに銀座のITOYAへ。
ちょっとお茶でもと思ったが、銀座のコーヒーショップはどこも満員。おきらめて帰路についた。
by katabami03 | 2011-10-30 22:00 | 展覧会・イベント | Comments(8)
Commented by うさぎ at 2011-10-31 00:06 x
遠州流など音楽をかけたら踊りだしそうです。実物の良さは分からないのですが。
Commented by アート at 2011-10-31 14:21 x
今まで知らなかったものを勉強させていただいてます。造形はどこまでがいけばななのか、植物を、そのものの力以上に、たわめて表現していいものなのか、など、考えさせられます。
Commented by risi@いけばな at 2011-10-31 22:13 x
>うさぎさん、アートさん
お酉様の熊手はコテコテのジャパニーズキッチュ。隈研吾はモダニズムの皮をかぶった情念の世界。
そんな風に理屈付けしていくと、遠州流の花は技と型を追求した結果、工芸品にまで昇華したいけばなといった感じでしょうか。
誤解を恐れずに言えば、いけばなってカルトの世界なんですよね。とりわけ古典花はその香りが強い。
無理に合わせようとせずに「これはカルトの世界だ」と、一歩引いて眺めると、どんないけばなでもけっこう面白く見れるとおもいますよ。
Commented by アート at 2011-11-01 16:53 x
工芸品という視点は気がつきませんでした。
並んでいる遠州流の造形をみたとき、感じたのは工芸品でした。
カルトの世界。なるほどです。
Commented by 風うたい at 2011-11-02 09:27 x
面白く拝見させていただきました。
技巧を凝らした線の遊び、すごいです。
槙がこんなに変身してしまうなんて。
リズミカルな面白さを感じる2〜4作品
「谷間の富士」、枝が富士を象っているなんて!


Commented by katabami03 at 2011-11-02 22:57
>アートさん、風うたいさん
古流の生花は一定の決まりを大きく踏み外さない限りかなり創意工夫の余地があるのですが、遠州流では動かしがたい型の決まりがあるるようです。
こういった型をキッチリとコピーするのは一種の職人芸。そんなわけで工芸品なんて言葉を使いましたが、遠州流の方には失礼だったかもしれません。
Commented by nageire-fushe at 2011-11-03 13:33
すばらしいですね~~~。
流石です!長年のお稽古と修練のたまもの・・・
尊敬のまなざしです。
お酉様ですね~~今年もあとわずかですね。
Commented by katabami03 at 2011-11-03 22:53
>nageire-fusheさん
fusheさんとは正に対極の世界ですけど、いけばなの懐の深さを感じさせる世界ですよね。
ここまでやるのはどうか?という見かたもあるけれども、技術には目を瞠るものがあります。
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