フレンチ・ウィンドウ展見聞録。

サブタイトルの「デュシャン賞に見るフランス現代美術の最前線」という文言に引かれて「フレンチ・ウィンドウ展」を拝見。

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risi若かりし頃、美術と言えば先ずフランス。フランスに憧れ、朔太郎の詩の一節を口ずさみ、右も左も分からぬままその地を訪れたのは二十歳の時だった。
その後、美術に関する興味は世界各地に開かれていった。・・・が、フランスへの憧憬、今だに・・・あるんだなあ。

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[ 知っているようで知らないマルセル・デュシャン ]
とまあ段落を区切ってみた。

デュシャンといえば便器の作品が余りにも有名で、コンセプッチュアルアートの神様みたいなものだけど、案外知られていないんじゃないだろうか。かく言うrisiもデュシャンのほかの作品というのを今回初めて見た。(有名な便器を見て、他の作品を見てみたいと思うのは、美術の探究心が強い人か余程のもの好きだろう)
案の定、というか、やっぱり、というか、・・・訳が分からない。
ま、そこがコンセプチュアルアートのコンセプチュアルアートたる所以。
つまりは提示された作品そのものよりもそこに至るコンセプト(概念)が大事。コンセプト命、ってーのがキモなわけだから、そのコンセプトを理解していなけりゃ話にならないわけだ。
独断を言えば、美術が行き場をなくして雪穏詰めにあったような中から生まれてきたようなモンでフツーの人にとっては、こりゃ面白くも何ともないわな。

しかしまあそう言っちゃあ元も子もない。
取り敢えず館内を巡っていると・・・うん、あるある、コンセプトは分からなくても面白いの。

サーダン・アフィア:見る人がいろいろと考えを巡らすことが出来る分だけ、作者のコンセプトの押しつけが少なくていい。

トーマス・ヒルシュホーン:「スピノザカー」という作品、スピノザって誰だか知らないけれど、まあ笑ってやってください。

フィリップ・ラメット:作家本人が海の底で横たわっていたり、空中に浮かんでいたりするのだけど、合成写真ではなくて本人が実際にそうしているんだって。このバカバカしさをまじめにやっているのはスゴイ!!!

リシャール・フォーゲ:意外に抒情的なんだよね~。

マチュー・メルシエ:今展のイチ押し。デュシャンの窓の作品にインスパイアされて作ったというアクリル製(?)の窓。フランスではどういう展示のされ方をしていたのか分からないけれど、森美術館での展示は素晴らしい。外景をも取り込んだ展示方法は天候や時間によって見え方が違ってくると思うので何度でも見てみたい。この設置を考えた学芸員に拍手!

[ やっぱりあった映像作品 ]
現代美術っていうとどこでも映像作品がおお流行り。
それなりに楽しめたのだけれども、それぞれ表現方法は違っているものの、やはり西欧的キメキメが強くってこのジャンルに関しては日本の作家のそこはかとない間合いや余韻を感じさせる作品の方が好きだなあ。これは趣味の範疇だね。

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森美術館は展望室とセット料金なので一巡りしてくる。

あいにくの天気で眺望はきかなかったが、やはり絶景。
東京タワーの上の展望台くらいの高さかなあ。
六本木の街を歩いていて見上げる高層マンションもここから見るとはるか目の下。

ここに住んでいたら天下取ったような気分になるのもわかるなあ。
ホリエモンが横柄なのも、村上何某が「金もうけしてどこが悪い」と開き直るのも、さもしいと思いながらも納得してしまう。

ま、risiには縁のない話。地べたにしっかり足をつけていきましょう。
by katabami03 | 2011-06-20 22:19 | 展覧会・イベント | Comments(2)
Commented by 日本橋うさぎ at 2011-06-21 13:50 x
あ~、六本木のことを調べていたので、個人的にタイムリーでした(笑)。
展望室とセットなんですか。追加料金でもうちょっと高いところからも見られるようですよね。
うーん。
Commented by katabami03 at 2011-06-21 21:45
>うさぎさん
プラネタリウムもあって、そこも展望室とセット料金みたいでした。
さらに上に行けるんですか。天気が良ければ行ってみたいですね。でもあんまり景色は変わり映えしないような・・・、でも、行ったというそのことに価値があるわけで・・・ってコンセプチュアルアートを見てからヘンに理屈っぽくなっているrisiです。
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