近くのバス停のところに化粧品屋さんがあって、お店の前には鉢植えが並べられていて、いつでも何がしかの花が咲いている。そこのご主人が手入れしているようで、春夏秋冬、バスを待つしばしの間、目を楽しませてくれている。
今月に入って黄色い花を咲かせている鉢があって、未央柳(びようやなぎ)に似ているのだけれども、未央柳よりはちょっと小さめで何かなあ、と思っていたところ最近判明した。
5年くらい前から花屋さんの店頭で見られるようになった、ヒペリカムという名前の植物だ。
花よりも赤い実が切り花として流通しているので、よもやこんな花だとは思いもよらなかった。
ヒペリカムの実。まだ少し黄色いけれども、もうしばらくすると真っ赤に色づく。
この20~30年、切り花は日進月歩で次々と新しい花、改良された花が出てくる。
花を生ける身としては嬉しいかぎりだが、その植生については知らないことばかりだ。
ヒペリカムは今では洋花を代表するものの一つに数えられているけれども、花は和の雰囲気を持っているとは意外だった。