五月の寸景。

ようやく陽気が戻ったと思ったら、今度は少し暑いくらいの気候だ。

駅までの道すがら、ちょっとした畑の脇を通るのだが、道路と畑の境界に、春は矢車草、夏から秋にかけては朝顔が植えられている。
今年は畑脇の一部の休耕地一面に矢車草の種がまかれたようだ。それが今、見頃になっている。
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矢車草は一本だけ見ると、か細い花だが、このくらい大量に咲いていると、ちょっとしたインパクトのある風景だ。

駅に着いて駅舎の軒下に入ったら、何かがスッと頭上をかすめた。
何かと思って上を見まわしてみたら、燕が雛に餌をあげていた。
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雛に餌を与えると、親鳥はすぐにまた餌を捕まえに飛び立っていく。
親鳥は早朝から夕方までず~っとこの行為を繰り返しているのだろうか。本能とはいえ、何となく神々しい光景を目にしたような気分。
どこで餌を捕まえるのか、親鳥の飛び去る先を目で追うと、何と駅前のロータリーの上飛び回っている。
もっと木々の茂っている所にでも行って捕食しているのかと思ったので、これは意外だった。
肉眼では何も見えないけれども、こんな所にも小さな蛾や羽虫が飛んでいるということか。

鷹や梟のような猛禽類はとても目がいいと聞いていたが、燕も恐ろしく目がいいのだなあ。
鳥の目も驚異的だが、車やバスの往来がはげしい駅前の上空に無数の小さな虫が飛んでいる、というのもちょっと想定外。
自然はいつも人間の勝手な思い込みを裏切ってくれる。

こんな裏切りは心地よい。
by katabami03 | 2010-05-17 23:21 | 私は思う。(日々雑感) | Comments(6)
Commented by 風うたい at 2010-05-18 02:24 x
私の住む街でもつい先日、低くすばやく頭上をかすめた鳥、
今年も巣づくりが始まったのかと。
大好きな矢車草と、燕の巣のお写真、どきどきしながら
拝見しました。
Commented by risi@いけばな at 2010-05-18 17:45 x
>風うたいさん
それにしても昨今、簡単に子供を殺してしまうような親が多すぎる。
燕の爪のアカ(そんなものがあれば)でも飲ませたいくらいです。
Commented by リン at 2010-05-18 18:16 x
鳥や 動物のが 子育ては 上手で 愛があるかもしれないですね。
そして 人間は えてして 子供に 見返りをもとめるけれど 動物は ただただ 子育てをする。頭がさがります。
Commented by katabami03 at 2010-05-18 23:11
>リンさん
本能、と言ってしまえばそれまでのことなのでしょうけれど、長い間生き抜いてきた知恵なのでしょうね。
人間は賢くなればなるほど、益々退化していっているのかもしれない。
ある意味、燕のほうが高等生物?
Commented by リン at 2010-05-19 00:41 x
明日から 燕を 尊敬の目でしか みれなくなりそう~
Commented by risi@いけばな at 2010-05-19 10:39 x
>リンさん
そうそう、頭脳は人間の方がいいのかもしれないけれど、他の生物を馬鹿にしてはいけないと思います。
何たって燕は飛べる!
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