上野は主目的以外にもいろいろとオマケがついて楽しい所。

上野の東京都美術館で開催中の池坊東京連合の花展を拝見しに行く。

上野公園の桜のつぼみはまだ固い。
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会場の東京都美術館。
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改装のために2年くらい閉鎖されると聞いていたので、あちこちの角度から写真を撮ってきたのだけれど、家に帰って調べてみたら、外観はそのままで中身をいろいろといじくるらしい。

上野公園に行くといつでもどこかでヘブンアーチスト(大道芸人)が見世物を開いているのだが、今日はいない・・・と思ったら、何と美術館の入り口のところにいらっしゃいました。
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金属弦を張った、見たこともない楽器を繰るグレゴさん。
弦は指やピックではじくのではなく弓で弾く、まあ大雑把にいえばバイオリンとか胡弓の遠い親戚みたいなものか。ちなみに音はとても淡い、優しい音色だ。
あ、そうそう、バイオリンや胡弓との違いは、弦を指で押さえて音程を変えるのではなく、一本一本の弦は長短があって、それぞれの決まった音を持っているという所。またまた大雑把にいえば、ピアノの中身を弦で弾いているようなものか。

グレゴさんの好意に甘えてさわらせていただいた。
これが何といい音がでるじゃあありませんか。シロートがバイオリンなんかいじると、壊れたハーモニカみたいな音しか出ないけれど、コレはまともな音が出る。
risi的には、こういう楽器は「!!いい楽器!!!」だ。(←何という偏見!)

えっと、前ふりが長くなってしまった。

目的の池坊展。
今年も構成は例年通り。まあこういった花展はある意味、安心して見れる。
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三具足の飾り。これは室町時代に考案された座敷飾り。
こうした展示は資料的にも面白い。
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出品作は「新風体」と呼ばれる作風が多い。

お茶の水にある池坊学院の学院長でもある戸内先生の作品。今年は立華ではなく、造形的な作品を出されていた。
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古典の格調と装飾性を兼ね備えた「立華」。
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悔しいけれど、立華にはいけばなの面白さが凝縮されている。

こういった軽やかな自由花はいかにも池坊らしい。
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池坊の生花(池坊では「しょうか」と呼ぶ)はあまり人工的な手は加えない。
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生花主体の流派では勢い華美な傾向に走りがちだが、こうした花を見ていると反省しきり。
枯淡の味わい、それもいけばなの魅力の一つなんですよね。


いけばな池坊展は3月30日まで、東京都美術館にて開催。
by katabami03 | 2010-03-17 23:30 | 展覧会・イベント
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