遅ればせながら「おとうと」を観てきた。
平日の午前中ということもあって、劇場は貸切状態だ。
山田洋次監督の作品は、すべて安心しておまかせできる職人芸のような安定感がある。
やや誇張な演出とも思える部分もみうけられたが、総じて無理のない物語の流れの中にちりばめられた弱者への眼差しや社会への風刺、市井の人々の描きかたの上手さ。
主役の二人も好演だったが、何よりも脇を固める役者さん達がとても良かった。各々が、それだけでも一見の価値ありと思えるような個性的な味を出していた。
そういえば山田監督、何かの賞をもらったらしい。
賞には興味のないrisiだが、これは素直に喜びたい。
おめでとうございます。